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私と依存とサバゲー

依存体質だった過去の私と、今も恋愛で生き辛い全ての方へ。

この世に、唯一無二のものなんて、無い。


依存とは、依存対象を「替えの効かないもの」と認識するところから始まると思う。

「私にはあの人しかいないんだ」
「私にはあの人がいないと駄目なんだ」
「私はあの人がいないと生きていけない」

特に私は、基本ATフィールド張りまくりで人を遠ざけている癖に、一度気を許した相手には心の窓フルオープン!みたいな人間なので
尚更、依存対象の掛け替えのなさが際立っていた。

ただし、「私にはあの人しかいない!」を3回繰り返し、その上で今も有難いことに恋愛をしている今でこそ思うが、「あの人」なんて幻想である。
「青春の1ページ」みたいな良き思い出要素はあるが、現在彼らが誰とどうしていようが、本当に興味が無い。自由に好きに生きて欲しい。

勿論、この事実に気がつくにも一筋縄ではいかなかった。
先輩に相談した時、
「これまで好きになったことがあるの何人?精々10名超とかでしょ?地球上に何人男がいると思ってるの?」と言われても、特に何も響かなかった。

気づけたのは、私の周りには沢山の「替えの効くもの」があると、認識できたからだ。

皆さんは、普段何をして生きていますか?
お気に入りのYouTube観たり音楽聞いたり、友達と話していませんか。
ご飯が美味しいって感じる瞬間は無いですか。
仕事で褒められてちょっと嬉しくなったりしませんか。
綺麗な夕日を見てちょっと見蕩れたりしませんか。

あなたの周りには、"恋愛以外"もあるのではないでしょうか。


自立とは、「依存先が多い状態」とのことだが、まさに私が依存から抜け出せたのはそれを真の意味で体感したからである。
別に、「あの人」じゃなくても仲良くしてくれる人はいるし、「あの人」じゃなくても好きなことはあるよね、と。

ちなみに、依存気質の私にトドメを刺したのは、先輩から言われたこの一言だった。

「若林は、趣味が少ないから視野が狭いんだよ」
「色んなこと挑戦せずに部屋で閉じこもってるから、変なこと考え出すんだよ」
「試しに、サバゲーしてみなさいよ」

インドア20代女子に推奨する趣味が、サバゲー?
というのは置いておいて。
私は言われた通りに、外の世界に飛び出すことにしたのだ。
(余談だが、サバゲーを断るのに、30分ほどかかった。)

色んな発見はあった。
目黒川の桜は綺麗だった。
隣町のジェラートは可愛だけじゃなく美味しかった。
サイクリングでどこまでも行ける気がした。

世の中は私が想像していたよりもキラキラしていて、
きっと、私は1人に依存しなくても生きていけるって思った。


改めて。
依存体質だった過去の私と、今も恋愛で生き辛い全ての方へ。

この世のありとあらゆる宝石みたいな代替品を、1つ残さずそっと胸にだき抱えて生きてみませんか。

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