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2023.04.14

先日、牡蠣と椎茸のクリームグラタンを作りました。バターで千切り玉葱を飴色になるまでよく炒め、小麦粉を加えてよく炒め、液体でのばしてとろみを出す。これが最近のお気に入りの調理方法。この日は牛乳でのばしてクリームソースに。ハーブはタイム。いつもは顆粒の昆布だしを入れるけど、牡蠣と浅利をいれたし、椎茸は薄切りにして大量に入れたから出番は無し。ショートパスタと絡めるから、ソースのとろみ具合が難しいけれども、まあまあ上手くいけて。余っていたパイ生地なんかも乗せてみて。いつも以上に美味しく頂けました。

「丁寧な暮らし」の文脈では、「食」について語られることも多いけれども、つまるところ、食べることの意味を考えて「食」の質を上げることがそれの本質ではなくて、「食」を通して感じたこと、考えたこと、動いたことの経験が心に平穏をもたらすことがそれの本質だろうと。

そう考えれば、「食」を大切にするということは、なにも上質な食材を使った料理を作り食すことではないのだろうに。大切にするべきことは、自身の中に生まれた小さな感心ごとにも丁寧に応答していくこと。忙しくて空腹や栄養を満たすためだけの「食」になってしまいそうなときでも、感じたこと、考えたこと、動いたことを無視せず丁寧にくみ取り、経験として噛みしめていくことが大切なのかなと。どうなんだろう。

この日のクリームグラタンは、いつもより感じて考えることが多かったけれども、なんだか楽しかったと。

そんなことを想う今日この頃です。


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