#8 留学に来て、授業が全部オンライン。ということで

9月にラトビア大学の授業が始まってから、一度もキャンパスに通っていない。

授業によっては対面で行われる授業もあるのだけど、取りたい授業を取ろうと思って履修選択をしたところ、たまたま全ての授業がオンライン形式だった。

ラトビアのロックダウンが始まったのは、昨日10月21日から。レストランやバーを含む娯楽施設の営業が一ヶ月間停止され(テイクアウトは可能だが)、生活必需品を販売するお店しか営業していない状態になっている。

以前、EUデジタル証明書がないと店内飲食ができず、届くのを心待ちにしているという日記を書いたと思う。証明書、おかげさまで予定よりも早く入手できたのだけど、届いたのがよりによって一昨日。一昨日は課題と授業に追われ21:30まで外に出られなかった(ロックダウン前に施行されていた緊急事態宣言の影響で飲食店は21時に営業終了)ので、証明書の出番もなく私はロックダウンに突入してしまった。すごい。もはやすごい。誰か笑ってほしい。

ロックダウンが決定してから、いろんなことが変化した。まず、フラットメイトのフランス人が既に2人帰国した。昨日帰った子はロックダウン後に戻ってくるが、今朝帰った子はもう戻らない。「フランスは今なんの制限もないの。最後の学生期間で、もっと学生生活を楽しみたくて…。今リガで一ヶ月我慢して、さらに『ロックダウンを延長します』とか言われたら嫌だから…」。彼女の言うことは正しい。

海外大は課題が多いと聞いていたのにうちの大学はそうでもないから、やることもない。あるっちゃあるけど、死ぬほど多いわけじゃない。もっと授業を取っておくべきだったとも思うけれど、正直授業はそこまで面白いわけじゃなかったり、も、する。そしてオンライン。

そんなこんなで、やることがないので、私はボコボコと旅行の計画を立てまくっている。先月はリトアニア、今月はエストニアとフィンランドに行き、今月末から2週間、友人が留学しているスウェーデンへ行く(寮の人たちには、ロックダウンから逃げるんだね、と笑われた。うん…ごめん)。12月にはローマ一人旅のチケットも取った。クリスマスには、母親の友人宅を訪ねるという体でドイツにも行く(ドイツでクリスマスを迎えたい所存)。11月末くらいに近場(ポーランドあたり)に行けたらなあとも思う。

しかし、すごい。8-10月で日本・ラトビア・リトアニア・エストニア・フィンランド・スウェーデンに滞在したことになる。トランジットも入れて良ければカタールも(カタール行きてー!)。すごい、ありえない。8月に日本で準備をしていた頃や、ラトビア到着直後に10日間の自主隔離で病みまくっていた頃は、こんなに旅行するとは思ってもいなかった。でも、いざ選択肢として現れてくると、行ってしまおう!となる。これまでは他の日本人の子達と旅行してきたけれど、慣れてきたら自分でも行こうと考えている次第だ。

自分(たち)だけの、ティーンのうちの海外旅行。それは、全然リラックスでもリフレッシュでもない。19歳の海外旅行は、カルチャーショックと大いなる無駄、無知識、節約、身の危険、15%の確信と85%の勘。緊張と疲労。美味しい。辛い。楽しい、というよりやばい。

私の大好きな海外エッセイ(ざっくりとした組分けだな)は沢木耕太郎の「深夜特急」シリーズと伊丹十三の「ヨーロッパ退屈日記」なのだけど、私はこの1年間の留学で、この二つの間を行くような、ちょっと優雅でガツガツした旅行というのを、やれる限りできたらと思っている。私の目標。

物事には優先順位を、と国際ビジネス戦略の授業で先生も仰っていたことだし、私は今学期中はこうした経験を最優先事項にしようかな、と最近思い始めた(というか思う前に行動しちゃってるけど)。

そして感じたことを、なるべく新鮮なままの状態で書き残していきたい。歌詞としても、日記としても。noteにも、載せれることは載せていきたい。ただ、これまでの旅行(リトアニア・エストニア・フィンランド)で経験したことや感じたことについては、全然気持ちがまとまっていないのでもう少し時間をかけたいと思う。

これが、海外留学が決まって現地まで来たけれど授業が全部オンラインになってしまった私の、今学期の目標です。どうぞよろしく。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?