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気候変動がもたらす熱帯病の拡大



ニュースのまとめ

気温上昇によって蚊やマダニが媒介する感染症が世界各地で急増しています。これまで感染が見られなかった地域でも、ライム病やデング熱などの感染が報告され、製薬会社はワクチン開発に取り組んでいます。気候変動による長期的な影響が、今後さらに熱帯病の拡大を引き起こすと予測されています。

ポイント1: 気温上昇による感染症拡大

気温上昇により、蚊やマダニが活動できる地域や期間が広がり、熱帯病が新たな地域にも広がっています。特に、米国ではライム病や西ナイル熱が増加し、感染者が倍増しました。また、ペンシルベニア州やニューヨーク市などでマダニによる感染症が急増し、健康リスクが高まっています。気候変動によって冬の寒さが和らぎ、蚊やダニの活動期間が長引いていることが原因の一つです。

ポイント2: デング熱の広がり

世界中でデング熱の感染が拡大しており、特にネパールなど標高の高い地域でも急増しています。04年以前はネパールでのデング熱感染は報告されていませんでしたが、現在では年間5万人以上が感染しています。欧州でもデング熱感染者が倍増し、2023年には世界全体で650万人が感染しました。このような感染症の急速な広がりは、気候変動と密接に関連しています。

ポイント3: ワクチン開発の進展

気候変動による感染症の拡大に対応するため、製薬会社が積極的にワクチン開発に乗り出しています。特に、米国のバイオ企業モデルナは、デング熱やジカ熱、チクングニア熱に対応するワクチンの開発を進めています。今後、気候変動がさらに進行することで、蚊が死なずに生存し続けるため、熱帯病は今後も増加する見込みです。ワクチンの開発は、感染症の広がりを抑えるための重要な対策です。

10年後の未来を読み解くヒント

地球温暖化(最近は「地球沸騰化」という表現も見られます)による伝染病リスクが高まると見られます。パンデミックの発生率が上がるので、社会はそれに備えていかなければいけません。パンデミックに強い社会づくりのために、何が求められるでしょうか?

キーワード解説

ライム病は、マダニによって媒介される細菌感染症で、放置すると脳や神経に深刻な障害を引き起こします。デング熱は、蚊が媒介するウイルス感染症で、高熱や関節痛を伴います。いずれも、気候変動によりその感染範囲が広がり、新たな地域での発生が報告されています。現在、ワクチンや治療法が限られており、感染拡大を抑えるための対策が急務です。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO83543000Y4A910C2FF8000/


☝️この記事はDiscordコミュニティ「10年後の未来ラボ」の投稿の引用です。ご興味がある方は、ぜひ「10年後の未来ラボ」にご参加ください。

https://share.hsforms.com/1jqo4gTdXS_-xc-GqcqYxQQrfl4p

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