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「周りと違うことって悪ですか?」

「世の中は人との違いに不寛容すぎる」

と感じる。

私も幼稚園時代から周りの人となじむ、同じことをするのが苦手。

そのため「変わった子ども」というレッテルが張られた。

進学した小学校・中学校でも変わらず、不登校になった私……

それからはずっと、自分を呪っていた。


「なんで周囲と同じに出来ないの?」

「なんで私はみんなと違うの?」

「みんなと同じになりたい、やりたい!」


本心でもないのに。

ホントは、自分の「違い」「自分らしさ」を受け入れたかったのに。

「自分は周りと違うこと」

それが忌々しくて仕方なかった。


だけど。

去年放送された、アニメ「半妖の夜叉姫」2話。

私の推しであるヒロイン「日暮とわ」ちゃんがこう語る。


「この世界は住みづらい。誰かが取り決めたルールに従っていなければ異物とされる」
「女の子は女の子らしく男の子は男の子らしく。私はそんなことにもううんざりしていた」

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戦国時代から現代にタイムスリップし、自分を助けてくれた日暮家の家族として生活しているとわちゃん。

でも令和の世の中には疲れを感じている。

彼女は喧嘩や武道が得意で、不良との喧嘩沙汰を問題視されて学校を変わることも多い。

そういったところを「女らしくない」などと決めつけられたことが多いようで、

現にこの2話でもこのセリフの前に転入した女子校の初日から不良と揉めて遅刻してしまい、担任教師に

「この学校の生徒なら、この学校の生徒のように振る舞いなさい」

と説教される。


本当にその気持ち、わかる。


ちょっと人と違うだけでああだこうだと言ってきて、

世間一般の価値観や正義を押しつけてくる。

それがいやだから、怖くて仕方ないから

自分の「本心」を出すのが怖くなるし、

周りに合わせない人に「合わせろ!」と無理矢理押しつけてしまったりする

負のスパイラル。


私もずっと、「周りと違う自分は変」「ダメなやつ」って思って生きてきた。

だけど先ほど挙げた言葉を聞いてから考えが少しずつ変わりつつある。

別に周りや誰かと違うことは変でも何でもないんだよな、って。

ただ、世界があまりにも「違い」に不寛容なんだな…って。


人と違うことの何が悪いのかな?

そりゃ、守らねばならないマナーとかだってあるけど。

でも人の「自由」を奪って傷つけて、それが「生きやすい社会」なのだろうか?

本物の、心の中で生きている自分を社会の目を気にして押し殺していたら、苦しい。


とわちゃんのこのセリフには、すごく共感したし元気をもらった。

世界の生きづらさに疲弊しながらも、愛する人を思いやって懸命に生きる彼女が尊い…^^*


自分と違う誰かを嗤う世界よりも、自分が自由で楽しく生きられる世界になるように。

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