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【読書記録】そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ

ずっと読みたいと思っていた作品を読みました。


何度か両親が変わっている森宮優子。
何度も親が変わっていると聞くと大変そうとか、そんな印象を抱くけれど
優子はそれでも自分を幸せだと思っている。

どの親からも愛され、幸せに生きてきたからだと思う。

血のつながっていない子供を愛するって簡単なことではないと思うんです。

でもこの物語に出てくる優子の親は優子をそれぞれの形でとても愛している。
優しさの溢れたとても素敵なお話だと思いました。
全て読みおわっった後は心が温かくなる好きなお話です。

私がチョコケーキを箱に入れてもらった時のように、森宮さんもケーキを注文した時、私が食べる姿を想像して少なからず胸が弾んだはずた。
(中略)
俺もさ、おいしいものを食べると、優子ちゃんに食べさせたいって思うんだよね。

P38-39

何度も言うけど、俺、本当にラッキーだったよ。優子ちゃんがやってきて、自分じゃない誰かのために毎日を費やすのって、こんなに意味をもたらしてくれるものなんだって知った。
(中略)
自分より大事なものがあるのは幸せだし、自分のためにはできないことも子どもためならできる
(中略)
優子ちゃんが笑顔を見せてくれるだけで、こうやって育っていく姿を見るだけで、十分だって思える。

P360-361

私にも子供がいるので森宮さんの気持ちはとてもよくわかります。
改めて大切な存在が一緒にいてくれることの幸せを感じるお話でした。

なおこのお話、先に映画を見ていたので登場人物が全て映画で演じていた俳優さんたちで脳内再生されていました。
出演されていた俳優さんたちが好きな方ばかりだったので小説を読むのもとても楽しめたのでした。


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