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やりたいことがないっていう君に伝えたいこと


「やりたいことがないから、目の前のことを一生懸命やってるんだよね。」


そう、すこしだけ目をそらしながら、となりに座るひとがいった。ふわっふわのハンバーグをほおばりながら、耳をかたむけていた。


「いや、それだけしかできないんだ。」

かっこ悪いかもしれないけどねっと、苦笑いしてこっちを向いた。いつものポーカーフェイスがどっかに消えていた。



かっこ悪いなんて思わなかった。


目の前のことを一生懸命できるのって、ひとつの才能でもあるから。


やりたいことがあるのは、ステキだ。でも、やりたいことがなくてもいいんじゃないかな。


やりたいことがないのは、何にもやりたくないとはちがっていて。
何もできないわけでもなくて。何も考えてないわけじゃない。



やりたいことがないから、一生懸命なひとが知らないことが、あるとしたら。ひとつあるってことを伝えておきたい。


あいつは、すごい奴だよ。
そんな周りのひとの賞賛の声だ。


どこかで、だれかが。
こっそりと、いっている。
一生懸命をちゃんとみてる。


ふとその人の話題にふれれば。
だれと話していても、最後にはみんなそう言うのだもの。


もうそろそろ、伝えてみよう。
コーヒーをのんだあとにでも。
信じないかもしれないけど、それでも。


いつも読んでくださり、ありがとうございます♡