一生懸命の軌跡
スケジュールをたてるとき、やる事は2つまでにしておく。午前から午後のはじまりくらいまで。おやつの時間の少し前から夕方まで。そのおおきく分けて2つの時間帯にひとつずつ。
夕方からの夕ごはんまでの時間はいつもあけておく。今日のもうひと踏ん張りしたいことや明日の準備でもいいように。
お出かけしての予定の場合は、変わることもあるのだけど。デスクワークのときは、守るようにしてる。
焦ってつめこんで出来ないって落ち込むよりも、余裕があることがわかるから安心できる。そのちょっとしたホッとを感じられる。こんなスケジュールの立て方を教えてもらってから、すごく気に入っている。
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ノートパソコンの電源をいれる。フリクションの赤色ペンで直したり、加えたりしたところをもう一度入力したら、ひと段落できそう。
今日のやることは、今週のいちばんの踏ん張りポイントだ。
立ちあがるまでの少しの間で、資料を広げてささっと確認する。たくさんの赤の中で、ひとつだけよく分からないものを見つけた。
これ。なんだっけ。
ほとんどの赤は、文字や数字なのに。これは記号?点々のようなものが描かれている。わたしは何をここに書きたいのかな。
その記号の場所は、とくに何かがあるわけでもなくて。うーんと首をかしげる。
まぁ、いっか。直しているときに思い出すはずと思って次の資料をみる。ゆるゆるとしたペンの跡をみて、そういえばと思い出す。
この赤いペンを持っていた数日前。午後の時間、ずっとあくびをしていたこと。カフェラテを飲んでも、頭にはモヤモヤとした眠さをまとっていて。タスク終わらなかったなぁっと思いつつも、早めに終わりにしたんだ。
そっか。
前の資料にもどって、もう一度記号をみると、もう眠さとの格闘の結果にしかみえない。数日前のうたたねの跡に、クスっと笑いたくなる。
ざっくりと余裕ある予定にもかかわらず、やることが終わらなかったと凹んだ数日前。
だけど、ちゃんとやろうとしてくれてたんだね。そんな一生懸命の軌跡にも思えて、自分のことなのに愛おしくなる。
この前は眠たいのに、ありがとうね。
あとは、今日のわたしに任せてね。
そんな気分でキーボードをたたく。いつもより軽いリズムで。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡