冷たさを浴びる、午後3時。
カタン、コトン。
たまに、物音しかしない時間がある。そんな時の空気は、ポカポカしていて。いつだって昼さがり。
もしかしたら、ウトウトしたい気分としっかりしなきゃの間で揺れ動いているのかもしれないなぁ。わたしみたいにね、なんて、ぼんやりとした頭で思ったりする。
苦めなエスプレッソや甘いカフェオレ。ほんのりとナッツの香りがあるもの。コーヒーのラインナップもふえてきたけれど。
ホカホカしているのが、身体が空気かわからないなぁってなんて日には。こっそりと時計をみてから、おさいふとコートをもって外に出る。
❄️
一歩、外にでると、見えないシャワーを浴びたように心地いい。ポカポカとしているからか、空気と自分がはっきりとわかる。
向かうのは近くの公園。猫の額なんていう表現があるけれど、ほんとにその表現がぴったりの可愛らしい広さだ。
その周りをくるりと回りにいく。遊んでいる小さな子やベビーカーをならべて笑いあっている人たちを横目にみることもある。
てくてくといくと、カフェがある。ここのデザートのフレンチトーストをいつか食べたいなぁなんて思いながら、てくてく歩く。
ほんとに5分くらいなのに、さっきまで心地よかった空気は、もう十分ってなっていて。すこしばかり肩に力を入れながら、足早にもときた場所に向かう。
❄️
ゆっくりと扉をあけると、ふわんとした毛布にくるまれるような空気。手をすりすりしてたことなんて、ウソのよう。椅子にすわれば、ブランケットにほかほかクッション、ヒーターが待っていてくれる。
タンプラーのコーヒーを飲めば、もうさっきの冷たさはおいしさのスパイスになる。
さてと。
もういちど、目の前のことに向かいあう。
冬がすきな理由のひとつは、この時間があるからだなぁなんて思いながら。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡