ひんやりは、起きたくなる朝をさそう
まだ、朝の余韻がのこるお昼まえの時間。窓からのカーテンをとおして入ってくる光は、もう熱をおびている。
窓からはなれ、まだ朝のひんやりした空気がのこっているキッチンで、エプロンのひもをリボンに結んぶ。こうして、エプロンをしてキッチンにたつなんていつぶりだろう。考えなくても、きれいすぎるコンロをみたら、すぐにわかってしまう。
冷蔵庫からとりだした材料と走りがきしたレシピのメモをおく。
よし。
気合いをいれて、つくりはじめた。
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近ごろ、カーテンの外の明るさに目がさめる。夏至をすぎて、どんどんと明るい時間がはやくやってくる。おまけに、部屋の気温もどんどんあがる。いつも起きる時間には、汗ばんでいる。
メイクする時間よりも、朝ごはんを食べる時間を優先しているのに、近ごろは逆転している。それどころか、朝ごはんを食べないまま、出かけてしまうことが多い。
食べなくてもいいのだけど、やはり午前中の能率は食べた方があがる。お昼までの空腹ちたえられないのだもの。
暑さから、朝ごはんを抜きがちになってしまうのは、小学生のころだった。そういえば、あのころ、デザートにスイカと何か食べてて。あの冷たいふたつを食べるのが楽しみだったなぁっと思い出す。
あれ? 何だったっけ。記憶をたどるのだけど、名前が出てこない。悩んだ末に母に電話をかけると思いがけない言葉がかえってきた。
手作りのヨーグルトアイスなのよっと。
とある料理研究家さんのヨーグルトアイス。
あまり食べないわたしを心配して、作ってくれていたそう。簡単だから作ってみたらっといわれ、うなりながらもペンをとった。
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パタンと冷凍庫をしめる。ホーローの容器にいれたヨーグルトアイスは、あとは時間がおいしくしてくれる。
思っていた以上にかんたんだった。まぜるだけなんだもの。
エプロンをつけなくてもよかったなぁなんて、ぼんやりとかき混ぜていたら、パシャつとさせた。ぼんやりは禁物だ。
「ふぅ。」
エプロンをとり、ソファへすわる。沈んでいく感覚が心地よい。エアコンの風にあたった、ひんやりとした生地もてつだって、ついウトウトとしてしまう。
そうだ。あのサイトにもアクセスしたいな。眠たい目をこすりながら、お休みの日の楽しみ『お休みエンドロール』のブックマークをおす。
休みの日の過ごし方を提案してくれるサイト『お休みエンドロール』。わたしは、このサイトに出会ってから、明日が楽しみになるような休日をすごせている。
お休みエンドロールのメッセージをみて、すこしびっくりしつつも、意識をてばなす。
スマホの画面には、こう表示されていた。
キッチンにたって、自分のためにゆっくりつくる楽しみを。
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明日は、月曜日だからはやく起きようじゃなくて、暑さで目がさめてしまう朝でもない。
はやく起きたい楽しみのまっている朝を迎えられることを幸せに感じる朝まで、あと少しだ。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡