魅力的なスプーンで、とっておきをすくって。
とびらをあけると、ひやりとした空気が肌にあたる冷蔵庫から、ちいさなカップをとりだす。ひんやりとした指先が心地よいくらい、身体がポカポカしていると、きっとおいしくいただけるから。
カップを片手に、カトラリーをさがす。
こんなときにぴったりの、特別なもの。
身体のポカポカがつたわって、つめたいおいしさをすくってくれる。特別なスプーン。
冷蔵庫からだしたばかりのかためのアイスをするするとすくって、おいしさを運んでくれる。最後のひとくちまで。
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あると便利だけど、なくても平気。
そういったものは、なるべく買わないようにしたい。
でもでも、やっぱり気になるものがあるのも事実。食べることに関係するキッチン用品には、とくに惹かれてしまう。
なでるだけで、にんじんやじゃがいもがきらいになるグローブとか。千切りキャベツがすぐにできるピーラーとか。水切りもできるおりたみのまな板とか。
なかでも。
アイスクリームがかたくても、するりとはいるスプーンがとっても魅力的。
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スプーンなんて、どれも同じでしょ?
そう思っていたけれど、このアイスクリームスプーンは特別な魅力がある。
なんでも体温がつたわりやすい素材でつくられているらしい。体温でかたいスプーンをすくってくれるのだ。バターもさくっとすくえるのだそうだ。
スプーンの形は、ふつうのスプーンにくらべてヘラっぽい感じ。バターナイフとスプーンの中間でちいさめなものを見かけることが多い。
あの木でできた、むかしながらの平たいスプーンみたいでなつかしさもある。
アイスは種類によって、すごくかたいものがある。わたしのすきなアイスはかたいことが多い。ぎっしりとした感じのアイスだ。
あの新幹線の車内販売でうっているアイスほどではないけれどね。笑
よくきく、硬いアイスをおいしくたべる方法?手のひらでぎゅーっとしてまわりをとかしながら、食べることもためしてみた。ただ、この方法はスピード勝負。
ゆっくりと時間をかけて食べたい派だからか、どうしても食べおわるころには液体になってしまいがちで断念した。
そこでおもいだったのが、あのスプーンだ。あれなら、きっと食べおわるまでアイスでいてくれるはず。
たまにたべるアイスだからこそ、最後までおいしくたべたくなるんだ。
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いつものお店でのお茶を一回ガマンしたら、買えてしまうのに。いつまでもほしいものリストのなかにいる。えいって買える日はいつかな。それも楽しみなのだけど。
買ってしまったら、早速つかいたくなる。
夏の暑い時期でも。冬のひえた時期でも。
今ならそうだな。
あつあつおでんやお鍋からの冬アイスがいいな。ニヤリとしちゃう夜になりそう。
やっぱりひとつくらい、あってもいいな。
あったら便利だけど、なくても平気。
わたしなら、特別なじかんをくれるスプーンがいい。
いつも読んでくださり、ありがとうございます♡