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「運動神経が良い」を科学的に言語化してみた

こんばんは、Aikaです!

今回はスポーツ科学ネタの中でもAikaの得意分野、神経のお話です。

「運動神経が良い」
「運動神経が悪い」

この言葉はよく使いますが、一体何を指しているか、ご存知でしょうか?

そもそも運動神経とはなにか?

実はちゃんと科学的なことを言っているんですよね。

なにげなく皆さんが使っているこの言葉を科学的に言語化して解説していきます!


そもそも運動神経とは?

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では、良い悪いといわれる運動神経そのものとはなにか?

高校の生物でやってるかと思いますが、できるだけ簡単に説明しますね。

まず、神経とは全身に張り巡らされた細い伝達回路で、外部からの刺激や大脳からの指令が伝わるための通り道です。


その中でも運動神経とは、人間の身体を動かす筋肉に指令を届ける神経です。

大脳という中枢神経で「身体のここをこう動かせ」と指令を出されると、全身に張り巡らされた神経を通って該当の筋肉へと指令が伝わります。

では、運動神経の良い、悪いとはどういうことなのか?

次からお話しします。


「運動神経が良い」とは?

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「運動神経が良い」といわれる人は、一般的にあらゆる運動におけるパフォーマンスが高いですよね。

それはなぜなのか?

実は彼らの運動神経は、一般の人との決定的な違いがあります。

それは、神経回路が効率的になっているのです。

つまり、特に運動にまつわる神経が発達しているということ。


ここでいう神経の発達とは、簡単にいえば神経回路が太く、丈夫で、より短距離でたどり着けるようになることです。


運動神経が発達するプロセス

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たとえば、ラケットの素振りを思い浮かべてみましょう。

一般的にこんな感じで習得するはずです↓

①素振りの正しいやり方を見たり、教わったりしながらゆっくり真似しようとする

②やり方を思い出し、どこをどう動かすか考えながら素振りをする

③考えなくても無意識に素振りができるようになる

①の段階では神経回路がまだできておらず、大脳からの指令はえらい遠回りをしながらなんとか腕や足の筋肉に辿り着いている状態。

神経もまだまだ細くて途切れやすくなっています。

②の段階では神経回路が少しずつ太くなり、寄り道が少なくなって正しくたどり着けるようになってきています。

③の段階までくれば、ショートカットできる道が作られて、神経回路も太くなっているので、情報が早く確実にたどり着きます。


ここまでくれば、素振りという運動を習得したことになります。

運動神経の良い人というのは、ほとんどの運動において、神経回路が③以上の状態にあります。

要するに、

運動神経が良い=運動神経が発達している=大脳から筋肉に早く指令が届く

こういうことですね!

逆に運動神経が悪いというのは、神経回路が遠回りをしていて細いために、指令が行き届くまで時間がかかっている状態です。


運動神経を発達させるためには?

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「運動神経が良くなりたい!」という人はどうすれば良いのか?

正しいフォームで運動を繰り返し行う反復練習が一番効率的です。

反復練習によって、身体に効率的な神経回路を作るんですね。


よく「年をとると新しいスポーツを始めるのは厳しい…」という声も聞きます。

確かに神経発達のピークは小学5〜6年生頃ですから、それを過ぎると以前ほど簡単に運動を習得できないのは事実です。

しかし、無理のない反復トレーニングをすれば、年齢を重ねても神経を発達させることはできます。

むしろ神経は使わなければ衰える一方です


できれば全身をバランスよく使う運動を習慣にすると良いですよ。

フィギュアスケートなんて結構全身運動なのでは??
(元選手の皆さん、違ったらごめんなさい!)

手軽に行えるものでいえば縄跳びですかね。

神経を衰えさせないためにも運動をバランスよくやっていきましょう!

それではまた明日!

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