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マジクリインタビュー⑥~ピアノ&音楽監修・宮本貴奈さん~

ご覧いただき、ありがとうございます✨

このnoteではPEANUTS70周年を祝して、2020年にスタートしたSNOOPYのクリスマスコンサート billboard classics × SNOOPY『Magical Christmas Night』(略称: マジクリ)に関する最新情報をお伝えします。

今回は、音楽監修とピアノを担当する、宮本貴奈さんのインタビューをお届けします!

音楽監修・宮本貴奈

初回の2020年公演から4年連続で出演している貴奈さんに、マジクリのコンサート制作の裏側や2024年公演の意気込みをお聞きしました。
また、10月30日に城田さんと貴奈さんが共作した「夢の種~I’ll Be  by Your Side」がデジタルリリースされました!今回は、そのリリースを祝してインタビューを公開✨


――2023年公演では具体的にどのような役割を担っていましたか?
宮本:以前と変わらずピアノ・音楽監修・アレンジという役割でしたが、2023年から城田さんが演出としても加わったので、全体的な雰囲気もガラッと変わりましたね。「夢の種」というオリジナル曲を城田さんと一緒に書いて、これまで城田さんと一緒にやってきたものが実現した感じがします。

――今年で5年目になるマジクリですが、貴奈さんは初回公演の2020年から参加されてい ますね。 
宮本:最初の3年はジャズピアノトリオのPEANUTSサントラの曲がメインで、城田さんはゲストとして洋楽のクリスマスソング等を歌われていました。J-POPの楽曲は少なかったですね。昨年はコンサート曲のレパートリーが増えて、お客さんの年齢層も広がり、どんどん進化していて嬉しいですね。

2023年兵庫公演(左からCrystal Kay、宮本貴奈、城田優)

――進化したマジクリということですが、昨年の公演は以前とセットリストやステージセットなど内容が大きく変わり、感じたことはありますか? 
宮本:城田さんと一緒に曲を書き、素敵なステージセットが出来上がったことで、世界観がビジュアル的にも演出的にも大きくグレードアップしましたね。PEANUTSの世界観の楽しい雰囲気が伝わりやすくなったかな。

――変わったことで、大変だった点はありますか?
宮本:私は音楽監修という立場ではあるのですが、総合演出が城田さんになったことで、城田さんから直々にクリエイティブなオーダーがくるようになりました。アレンジのやりとりもすごく細かく行ったり、大幅に選曲を変えたり、大変な部分もありましたよ。限られた時間の中で最高のエンターテイメントをお送りしたい、という熱意を持って、スタッフ全員で一丸となって取り組みました。

――先ほどのお話にもありました、城田さんと共に制作された「夢の種~I’ll be by your side」というオリジナル楽曲の制作での裏話を教えてください。
宮本:そもそも「夢の種」というのは、いつも私が自分の願望を書きとめている「夢ノート」から来ているんです。夢が実現する前に、既に実現したかのように断定形でノートに書くようにしていて、実は「ジャズピアノトリオとオーケストラのコンサートが実現。大 好評だった!」と、何年も前から叶ったかのように書いていたんです。 そうしたら、夢ノートに書いたドンピシャの内容のオファーが来て、しかも大好きな PEANUTSのサントラ『A Charlie Brown Christmas』という、超名盤かつ大愛聴盤のコ ンサートだったんです。そんな大好きなサントラのオーケストラコンサートを、ジャズピアノトリオと開催できるという、奇跡のようなお話しを頂きました。このように「夢の種まき」をしておいたのが本当に実った」という話を、城田さんとインタビューの際に話したら、「『夢の種まき』、いいですね。そんなテーマで今度曲を書きましょうよ!」と盛り上がったのが芽生えだったんです。そのインタビューの直後、夢ノートに「城田さんと『夢の種まき(仮)』という曲を共作した。名曲!大好評!」って書いたんです。

――夢ノートに書いたことが叶ったんですね!
宮本:そうなんです!もう名曲を書いたつもりでノートに書いちゃったんです。(笑) そうしたら今回、時を経て「実際に書きましょう」と、セッションの時間を取ったわけです。楽曲制作のために歌詞の種となるものとして。「夢の種まき」というテーマで、 PEANUTSと共通している部分や、色々なキャッチフレーズを書き出して持っていきました。城田さんはそのシートを見ながら普通に談笑してたと思ったら、いきなり集中作曲モードになっていたんですよ。
歌い出しの「Sowing Seeds」は、「種まき」という英語のフレーズなんですが、それに続いて歌詞がスルスルと出てきて、城田さんが即興で歌っているのを私が急いで書き留めて行きました。城田さんは、メロディと一緒に同時に歌詞も出てくるところが天才的で、本当に驚きましたよ!私はそれを追いかけてコードをつけながら、ハーモニーと構成を構築していくことを同時進行で行い、あっという間に曲の土台が出来上がりました。現場のみなさんも驚いていましたね!そして若手天才アレンジャーの岩城直也君にオーケストラ編曲して頂きました。今回城田さんと岩城君との3人コラボで楽曲制作できて、本当に嬉しく思っています。

――あっという間で、感動しました。
宮本:本当は前もって仕込んでたんじゃないか、って思うぐらいのスピード感でしたね。 (笑)

――想像以上でした!
先ほど、PEANUTSの楽曲は超名盤であり、貴奈さんも大好きであるとおっ しゃっていましたが、そんなPEANUTSの楽曲を演奏する際に意識していることや、PEANUTSの楽曲にしかない魅力を教えてください。
宮本:ヴィンス・ガラルディというジャズ・ピアニスト・作曲家がクラシックスヌーピーのサントラを担当していて、アメリカの小学生たちの雰囲気をシンプルなコードで本当に絶妙に表現しているんです。このオシャレかつ日常的な感じ、聴くたびに最高だなって思います。このヴィンス・ガラルディのスヌーピーサウンドを伝えていくのも私たちの使命で すね。

――無邪気さを忘れずにということですね。
宮本:そうですね。色々な人種が混ざって、色々な性格のキャラクターがわらわらしているあの感じ…。ヴィンス・ガラルディの魅力のある楽曲を伝えていけることは本当に嬉しいと思っています。今企画でPEANUTS楽曲を知らなかった方達にもその世界観を知るきっかけになり、「SNOOPYってこんないい曲あるんだ」「サントラを買ってみよう」「聴いてみよう」と思って頂けたら、すごく嬉しいです。

――PEANUTS楽曲を含めて今年も様々な曲がセットリストに入ってくると思いますが、セットリストは城田さんとどのようなイメージで作成されましたか?
宮本:J-POPの選曲は基本城田さんにお任せして、PEANUTS楽曲と洋楽曲は基本私が選曲しました。私がセットリストの全体像を音楽監修として、城田さんは演出家としての演出的全体像を監修しつつ、お互いの立ち位置から最高のものを作るということを常に意識しながら作り込んで行きました。

――今お話にあった様に、昨年の2023年公演は演出家としての城田さんとご一緒されましたが、貴奈さんが感じた「演出家・城田優」の印象を教えてください。 
宮本:今まではゲストだったのであまりやり取りはしませんでしたが、今回は演出家ということで城田さんもかなり力を入れて臨まれていて、最高のものを作ろう、という意気込みがすごかったと思いますね。演出、歌唱、作詞・作曲。。。一人何役?すごいですよね!

――改めてSNOOPYは貴奈さんにとってどういう存在ですか。 
宮本:アメリカに行くと、日常的にテレビで放送されている国民的アニメなんですよ。内容も意外とシニカルな感じで、スヌーピーもちょい悪ですし、実は自己嫌悪の塊なチャーリーブラウンも身近に感じます。(笑)
キャラクターの可愛さとのギャップも面白くて大好きです。

――それでは、最後に2024年の意気込みをお願いいたします。 
宮本:全国ツアー各公演、満席で迎えられたらとても嬉しいなと思います。皆さんがステージのセットを見たときのときめきと、音楽で魔法にかかっていただいて…。この夢の時間を毎年のクリスマスの楽しみとして「1年のご褒美のクリスマスプレゼント」にして頂けるようなコンサートにしたいです。カップルやファミリー、老若男女問わずPEANUTSの楽曲に触れて楽しんで頂き、愛されるコンサートになって行くと嬉しいですね。「夢の種~I’ll be by your side」を音源化してほしい!というお声がとても多かったのですが、それも実現し、たくさんの感動のお声をいただいております。「『夢の種』が音源化されて、多くの人たちが聴いて沢山力をもらっている。」と、みんなで言い切ってしまいましょう!

2023年公演の様子

――「夢ノート」ですね!
宮本:夢の種まきをさせていただきました。早速自分の夢のノートに「音源化して、幅広く愛されて、沢山の人を勇気づけている」と書いておきます。皆さんに寄り添う応援歌になれたら、と城田さんがおっしゃっていましたが、『夢の種』が本当に皆さんのそういう存在になれたら嬉しいですね。

――そうですね。より多くの人に届けたいですね。
宮本:インタビューを通して、このコンサートは沢山の人の支えがあって完成するんだな、と改めて感じました。自分もオーケストラアレンジを担当していますが、岩城くん他日本を代表するアレンジャーの萩森英明さんや三浦秀秋さんにも編曲をご担当頂いています。 栗田マエストロも本当に素晴らしい指揮者です。昨年は「栗田ジャンプ」が何回も見られたので、それも見どころのひとつです!栗田さんを見ているだけでもエンターテイメントなので、毎年共演が楽しみなんです。

――見どころが沢山ありますね。
宮本:みなさんが楽しまれるコンサートは、城田さんやスタッフの皆さんと日々メールや電話、会議などで細やかなやりとりと試行錯誤を続けた結果の完成品です。チーム一丸となって今年も最高の音楽をお届けしたいと思います。皆様、どうぞお楽しみに。

――インタビューのご回答ありがとうございました!


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次回もお楽しみに♫


2024年マジクリHP🎄:billboard classics × SNOOPY 『 Magical Christmas Night 2024』 | Billboard-CC