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BTS(防弾少年団)の世界的人気の理由を考えてみた 入門編

昨年の2019年夏、防弾少年団(BTS)にハマりました。
もちろん、前から知ってはいて、ステージも見たことありましたがそのときはハマらず、たまたまこのとき見た彼らの曲やダンスが好みで、動画検索で出てくる数々のパフォーマンスで撃沈。
この人たちは、音楽やダンスを魅せる人たちなだけでなく、「音楽とひとつになっている」グループだなあと感じたのです。
これまでアイドルグループに夢中になった経験はありません。

普段は、洋楽のダンス・ポップ/ファンク/ソウル/R&Bが好きで、いまだにベスト・ヒットUSAを視聴し、幼少時衝撃を受けたマイケル・ジャクソンのパフォーマンスが至上最高だと思っている普通の30代です。

世界を熱中させ、K-POPに疎い私すらもハマらせたBTSの秘密は何なのか?

BTSは2013年にデビューした韓国の男性ヒップホップグループで、結成時も今も同じ7人がメンバーです。デビュー時の防弾少年団という名前でも活動していますが、欧米人気が出始めた頃からBTS(BangTan Sonyeondan)をメイン利用し、「Beyond The Scene」の意味も持たせているとのこと。
7人のうち、3人がラップ担当、4人がボーカル担当で、歌もダンスパフォーマンスも全員で行われます。
平均年齢は2020年時点で25歳くらい。

「そもそも本当に世界的に売れているの?」

という方に実績を説明すると、

米国ビルボードアルバム1位達成。アジアアーティスト初の快挙。しかもこの2年で4回1位。
●Youtubeで新曲MV公開後、24時間で約1億回視聴突破。(ギネス記録)
グラミー賞で韓国人アーティスト初パフォーマンス
●韓国政府から最年少で花冠文化勲章を受賞

などなど。

ただ、これまでの世界の名だたるアイドルバンド・グループと違って世界中の誰もが知ってるというより、知っている人と知らない人とのギャップは大きく、世界各国の一部分に熱狂的なファンがいるのかなという印象もあります。

彼らの人気の理由をあえて一文で言うなら、

「世界の新旧男女アイドルのいいとこ混ぜて、新しい個性をプラスしたグループが、常に完成度の高いパフォーマンスを行うから」

ですかね。

基本的なアーティストの実力と良曲に加え、

Backstreet Boysのクールさ
One Directionの華やかさ
TheJackson5の兄弟感
The Beatlesの自己プロデュース力
東方神起の洗練されたスタイル
BIG BANGのワイルドさ
SMAPの強い個性・バラエティー力
の親しみやすさ・仲の良さ
三代目 J Soul Brothersの力強さ
女性アイドルグループのキュートさ
宝塚歌劇団の美しさ

まあ、ちょっと違うかも?って例えもありますが(笑)、古今東西いいとこどり!

小さな事務所だったため、SNSを広告に使ったことも功を奏し、世界のファンはいつどこにいても彼らのステージ/MV/舞台裏/メッセージ/オフショットを無料で楽しめます。
ファンはARMYという名称がついており、メンバーはあらゆる場面でARMYへの愛と感謝を惜しみなく発信し、各国のファンから強い支持を受けることに成功します。

時代的に、1Dの活動停止もあり、世界的ボーイズグループの席がぽっかり空いていたことも、BTSには大きなチャンスでした。
さらに、個人主義で早熟な傾向がある欧米にとっては、彼らのチームワーク/無邪気さ/謙虚さ/礼儀正しさ/スキンシップを伴う仲の良さなどの韓国文化を背景とした特徴は、人気ボーイズグループの性格としても新鮮だったのかもしれません。
また、アジアの無名事務所の夢見る少年たちが、努力で次々と夢を実現させていく現在進行中のアメリカンドリーム・サクセスストーリーを楽しんでいる人もいるかもしれません。

とにかく。
最大の特徴であり人気の基礎となっているのは、パフォーマンス

彼らの作品は、王道ポップ/ロック/EDM/現代舞踊系など多様ですが、根底はヒップホップ
ヒップホップはまだまだ世界的に人気・影響が根強い。
彼らは自国語の韓国語で歌いますが、英語もポイントで使われており、K-POPによくあるリピートフレーズも入っているので、キャッチーで耳に残りやすく、言葉がわからなくても口ずさめます。また、韓国語の発音はラップとの相性が良いですね。

どの作品でも、高い歌唱力を保ちながらも、7人という人数とスタイルの良さを生かしたフォーメーションダンスを披露し、そのキレとシンクロ率は抜群で、まるでミュージカルを見ているかのようなストーリー性とその世界観に引き込まれる表現力があり、印象的な振付は真似したくなる魅力があります。

上記を満たすK-POPグループは他にもありますが、BTSは英語が堪能なメンバーがおり、人数・役割・キャラクター・サイズ等の全体的バランスが良く歌やダンスの個性もはっきりしており、素直で無邪気な明るさがあり、脱退・活動休止・致命的なスキャンダルがなく爽やかで純粋な印象を受けるのも人気の要素でしょう。

百聞は一見に如かず。
外出を楽しめないこのご時世、ぜひBTSのパフォーマンスでおうち時間を楽しくお過ごしください。

【王道ポップ系】

◆Boy with Luv [2019]

初見で入りやすいよう日本の音楽番組で披露された日本語版を。
キャッチーな曲でダンスは比較的簡単ですが簡単だからこそメンバーの優れたダンス能力や個性とキレッキレの動きが際立ちます。
んまあ、全員小顔で足が長くて細いことっ!
Halseyとコラボしており、ピンク&キュートなMVが24時間View数の当時のギネス記録となりました。

【EDM系】

◆DNA [2017]

ちょっと奥さん、再生回数見ました?
9.5億!BTSの全映像中、最多視聴数を誇るのがこのMV。
これぞK-POP!な髪色・メイク・衣装・色づかい、そしてダンス。
DNA螺旋構造を表現とか、途中の複雑な足の動きとか…感服。
ステージも、MV以上の超絶ダンスが生歌で見られるのでオススメです。

◆IDOL [2018]

EDMというより韓国的な雰囲気もあるユニークな曲調・ダンスで、各国で #IDOLCHALLENGE のタグで踊り出した人が多発したのもわかります。
歌詞も「自分が自分自身を愛することを誰も止められない」と、素敵。
Nicki MinajとコラボしたVersionもあり。

【ザ・ヒップホップ】

◆We are Bulletproof Pt.2 [2014]

若い。デビューしたてでこのクオリティ!
初期は曲もダンスも衣装もメイクもワルい感じ。ヒップホップ色強いです。これはこれでクールですが、ポップ路線への変更がなければ、局所的人気のままだったかもしれません。

◆GoGo [2017]

おちゃめでコミカルな曲。
初期ヒップホップと比べて、ポップ要素が増え、衣装もメイクも大衆向けで柔らかくなり、変化が見られます。
個人的にこの曲お気に入り。イントロ旋律を延々繰り返すボレロ系のリフ、大好物。
Ed Sheeranのあの大ヒット曲『Shape Of You』にも雰囲気似ています。

【イッツアショータイム系】

◆On [2020]

2020/4現在の最新曲!NYのグランドセントラル駅で撮影。とにかく圧巻。
私の大好きなSia様ともコラボしたVersionもあり、彼らは欧米のアーティストと良質なコラボをすることで、世界のファンを確実に増やしています。

◆Dionysus [2019]

嘘みたいだろ、練習なんだぜ、これ…。
ジャージなのにかっこいい。。
BTSは練習映像を惜しみなく出してくれます。たまにおふざけVersionなどもあります。
着飾らない姿を見たいファンにもダンスを真似したい人にとってもありがたいですね。

【現代舞踊エモーショナル系】

◆Fake Love [2018]

え?何かの戯曲の一幕かな…?
これ、彼らのコンサートのステージではなく韓国の音楽アワードのステージですからね。もはや芸術

【まとめ】

いかがでしたでしょうか?
アイドルというより、アーティスト・エンターテイナーという言葉の方がしっくりくる気がします。

Youtubeのコメント欄も、英語を始め様々な言語が並んでおり、言葉の壁を越えて彼らの魅力が世界に衝撃を与えていることがわかります。

歌詞や制作過程やメンバーについてはあえて詳しく説明しませんでしたが、もっとパフォーマンスを見たい!メンバーを詳しく知りたい!歌詞はどういう意味なの?って思ったらあなたはきっともうARMY

知れば知るほどファンになってしまうのが、BTSの恐ろしいところ。

最後に、一切会話はなくとも、彼らの明るさと仲の良さとダンスセンスがわかる控え室の動画をおまけでどうぞ。最終的に7人全員登場するものの、自由すぎて7人同時にダンスはしないところが好きw

【おまけ】

世界で人気な理由についての詳細を下記の記事で更新中です♪



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