電車の窓からの景色

今日、電車に乗っていたら換気のため電車の窓が開いていた。それがちょうど目線の高さだったので外の景色がいつもよりもよく見えた。外をぼんやり眺めていたら懐かしいことを思い出した。

小さい頃、私は電車の窓から外の景色を眺めるのが大好きだった。靴を脱いで椅子に膝立ちして窓の外をみる体制。平日の昼間、人の少ない電車の中で小さい子どもだったから大目に見てもらえていたその体制で窓の外を眺める。普通に座って反対側の席の背中にある窓を見るのもいいのだけれど、それだと窓に自分や周りにいる人が映ってしまって外の景色がイマイチよく見えない。窓の外をよく見るためには窓に顔をギリギリまで近づけて窓に何も映らないようにするしかなかった。だから、母にその体制をとってもいいよと言われたときはワクワクして窓の外の景色を凝視していた。

パッと踏切が見えたと思ったら、次の瞬間には海が見えるのもすごく大好きだったし、反対方向に進む電車と凄い勢いですれ違うのもびっくりするけど楽しくて大好きだった。

換気を前よりもたくさんしなくては行けなくなって、正直面倒くさいなと思っていた。だが、なんだか懐かしいことを思い出せたのでたくさん換気するのも悪くないなと思えた。

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