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冬空の鼓動

ほんのささいなきっかけで、何も動かなくなってしまう時がある。
何を見ても 何を聞いても 心が動かない時がある。

「青空を見なさい」と教わったけれど、こんな日に限って雨模様の曇り空。
「なんだかなぁ」と思いながら、冬枯れの樹々を写真に撮った。

へたくそな写真を何とかならないもんかと、あれこれいじっていたら、空を廻る血管のように見えだした。

何も動いていないよう見えても、樹々の中では、きっとものすごい勢いで春への準備が進んでいるんだ。ごうごうと激流のような鼓動をたてて。

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ボクの中に流れる激流があるはずだ。


深呼吸をして鼓動を確かめた。