自由研究〜2023年の夏に見た雲たち。
今さら言うまでもなく、今年の夏は暑かった。
僕は暑さには強いのだけど、湿度に弱い。で、湿度が高かっただけに、自宅近くや旅先で見る雲がいちいち大きくて、何度カメラで覗いたことか。大気の状態が不安定と聞くと、危ない雨でも降らない限り、カッコいい雲を見ることができる、という期待が高まる。
ひと言に雲と言っても、白からグレーから赤まで、いろいろな色があり、それぞれがグラデーションを形成しながらスポットライトを浴びたり陰になったり、それだけで”作品”になってしまう。しかも5分で作られて、5分で壊される大作ばかり。
人が同じものを作ろうとしたら、いったい制作費はどのくらいかかって、何人のスタッフが必要になるだろう?
それほどの大作を、こうして、わざわざ美術館に足を運ばなくてもいつでも見ることができる。だからこそ、空を見上げないなんてもったいないのです。
ということで、この夏、印象に残った雲を、6月から順に紹介して行きます。
6月は、嵐と共にやって来たのだった。
今年の梅雨入りは早かった。しばらく青い空は見納めかな、と思ったものの、意外に晴れの日が多くありませんでしたっけ?
という具合。ひと言に空や雲といっても、多様な色、カタチがあることがわかります。
南関東の梅雨明けは、7月10日だったと思う。
何かと慎重なお役所、気象庁の発表によると、今年の南関東の梅雨明けは7月20日を過ぎていた。でもね、明らかに、7月10日を境に空の色が変わったのですよ。
この時の話は、こちらで。
そして8月は、例年ほど旅に出られなかった。
8月に入り、郡上八幡と琵琶湖を回りました。
このときの、郡上おどりについてはこちらで。多くの人にご覧いただけたようで、ありがとうございます。
帰るべき場所。旅に出る理由。
この夏は北海道に行こうと思っていたけれど、早くから台風接近の予報が出ていたし、お盆の混雑と重なりそうだったので、早めにキャンセル。
それでも帰るべき故郷がある人は帰る。それはとても、羨ましいことでもあります。首都圏や大都市圏で生まれ育った人の多くは、お盆休みや年末になると、一度は同じことを思うのではないだろうか。自分もどこかに帰りたい。
普段は毎日のように顔を合わせ、仕事をしたり飲みに行ったりしている仲間たちが、短い間とは言え東京を離れる。普段とは違うもうひとつの顔を見せる。これは彼らにとって当たり前のことであり、むしろそれなりに大変なことなのだろう。しかも今年は交通の混乱も加わって大変だったようだけど、それでも思うのですよ、帰るべき場所がある人が羨ましい。だからそういう場所を大切にしてください。
あの賑やかだった東京が静かになり、行きつけの居酒屋を覗こうにも店は閉まっているし、まるで知らない街に来たかのようによそよそしい。
普段はあれほど「休みたい!」と思っているのに、こういう時は、日常の慌ただしさやストレスさえもが、とても愛おしいものに思えてきたりするのです。
8月31日、3年半ぶりにiPhoneを14proに買い換えました。けっこう遠くまで詳細に撮れますね。力ずくで望遠にしてもこの通り。僕は単焦点主義者。ほかには28mm単焦点のライカQ2しか持っていないので、今後の望遠はこれに任せよう。
さようなら、大好きな8月。来年また、元気で会いましょう。
9月も少し、オマケで入れておきます。
ということで、まだまだ暑い日が続いています。が、これは残暑が長引いているのではなくて、暑い秋がやって来たからだと思っています。
とは言え、いずれ必ず涼しくなる。秋は朝焼けや夕焼けがきれいな季節でもあります。皆さんも、この秋は、一日に何度か空を見上げてみてください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?