見出し画像

東京・佃島のハンター猫。

Macの「写真」アプリを覗いていたら、2015年の今日、初めてこの猫に会ったことがわかった。東京・佃島の住吉神社の近くに住んでおり、僕は不機嫌な猫と呼んでいた。まったく人に媚びるようすがない猫で、人が近づいてもピクリとも動かず、さらに近づくと「それ以上こっちに来るんじゃねぇぞ」という顔でにらみ返してくる。

地元の人の話によると、このへんに住んでいる猫にはネズミを捕るという立派な仕事があるので、こうして堂々としているとのことだった。自立しているのだ。たしかに、佃には猫が多かったけれど、どいつも皆堂々としていて、道の真ん中で動こうともしないし、向こうから近寄ってくることもなかった。
今では佃でも古い長屋は続々と建て替えられているので、ネズミも減っていることだろう。となれば、こいつらは失業しているのだろうか? たとえ仕事がなくなっても、人には媚びないでいてほしいもんだ。

で、名前も知らないこの猫ですが、この写真を撮った直後に、いきなり跳び上がって、飛んできたトンボ(だったかな、いずれにしても大きな昆虫)を一発で仕留めていました。オミゴトでした。その瞬間が撮れていなくてスミマセン。

2019年に佃から引っ越す前、この家の周りでこいつを探したけれど、もう見かけることは無かった。こういうプロのハンター猫も、東京から姿を消してしまうのかな。

この記事が参加している募集

散歩日記

この街がすき

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?