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小豆を煮る

年の瀬に頂くものは菓子が多く、ベストは虎屋の羊羹に間違いないです。家の近くにある和菓子屋で最中を買うと、奥で餡を詰めて出してくれるのが嬉しくなります。煮豆系は幸せになれるアイテムなので自分でやったらいいと思い立ちました。売っている菓子は全部甘すぎて、味を調節したいのも理由です。

成城石井で400g入りの小豆を買ってあって、作り方をYoutubeで調べると200gの作例が多かったため、2度に分けるならば失敗してもいいやと、レシピのアレコレを自己流にミックスして試しました。今日はまず、炊飯器を利用するやり方です。

200gの小豆をさっと水洗いします。軽く水を切ったあとフライパンに移し、乾煎りします。水分が抜け、表面の色がマットになると共に焙煎される香りが立ち上がる頃に火を止め、そのまま炊飯器の内釜へ入れ、白米3合のラインまで水を満たして自動で炊飯開始。

相対的な水分量が多めなためか1時間半以上かかって自動停止しました。蓋を開けるとご飯を炊いたように仕上がってしまいました。予定では水分の大半が残り、それは小豆茶として別に楽しむつもりでしたが、目に見えて無理なことがわかります。いわゆる「煮こぼす」ことで折角の栄養分を捨てるのはもったいないと思っておりましたが、餡子にしっかりと保持されている様子なので問題ありません。渋みが出るらしいのですが、最終的な判断は味を入れてからにします。

もう一度水を満たして炊飯器に掛けるというレシピもありましたが、私はここから鍋に移し、きび砂糖70gに塩3gを振り掛けて、豆が沈むまで水を入れました。沸騰させたら弱めの中火(ぼこぼこと静かに沸騰する程度)にして、あとはヘラでかき混ぜながら煮詰まるのを待ちます。菓子に使う餡子でしたら120gくらい砂糖を入れるようです。一緒にシナモンパウダーを一振り足してあります。豆の姿が残るよう、潰さずにかき混ぜました。これらは全て好みの問題です。

30分程でいい感じになりましたので、今日の昼ご飯は善哉ということにして餅を焼き、お汁粉を名乗るには水分少なめの「蕎麦掻き」のような善哉に仕上がりました。

シナモンは微かでありながらしっかり存在が感じられるので、私はこれでいいけれどお勧めはいたしません。味噌汁に加えることもあるくらいですから。塩分は強めに感じられましたが、それも嫌ではありません。いっぽう甘さはこれでも十分過ぎました。というわけで、炊き方は成功と言えますが、残りを炊くときは砂糖、塩、シナモンはいずれもやや減らします。

小豆200g、きび砂糖65g、塩2g(とシナモンほんの少し)がバランスいいかな。菓子を自作すると、市販のものにどれだけ大量の甘味が付けられているか思い知ります。外食の味の濃さにも辟易して自炊していますが、おやつも自分で作るほうが幸せになれます。なお、乾煎りしてから煮出すのは小豆茶の作り方で知りました。お茶を淹れるという面では失敗でした。

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