初めての小説同人誌のために調べた、組版のこと色々
去年の7月、生まれて初めて二次創作小説同人誌を発行しました。
本なんて出したこと無い。ず〜っと長いことロム専でした。
<!-- 読み飛ばし推奨
けれど私は、運命の自カプに出会ってしまった。これは、二次創作をしなければいけない。そして、あわよくば本を出して、イベントで自カプの礎の一つにならなければならない。そんな意志ひとつで、生まれて初めて同人誌を出すことにしました。
ココマデ -->
けれど、本の作り方なんて全然わからない…。
そんなときに参考になった小説の表記や段組みについての書籍やWebサイトをご紹介します。
▼ 調べたもの
1. 日本語表記のお作法
2. 組版のお作法
3. 実制作まわり
3-1. In Designについて
3-2. In Design テンプレート
3-3. フォントについて
ちなみに本業はUI/UXデザイナーなので、同人誌を作るついでにどうせならDTPデザインにも詳しくなって仕事の幅を広げれたらいいな〜という欲目もありました。
なのでレイアウトデザインをこだわって作りたいな、っていう方の参考になれば嬉しいです。
⚠ 以下、本文作業が終わった人向けです
同人活動において、表記や組版のルールは則らなくても個人の自由だと思っています。そこが自費出版の良いところでもあるし。あえて表記にルールに縛られずに伸び伸びとした魅力的な小説を書かれる方も沢山いらっしゃいます。
けれど、私は小説を書き始めたばかり初心者で、しかも初めての同人誌…。そんな場合は、ルールに則ってないと読みにくくて残念な本になってしまうのではないか…という恐れがありました。そんなのはせっかく読んでくださる方にも不親切で嫌だ!
なので、まずは本を作る上での本文と表記のお作法を調べるところから始めました。
日本語表記の“お作法”
本文の表記は、一般的に広く使われている(と想定している)エディターズスクール出版の表記ルールブックを参照しました。
日本語表記の原則が、説明とともにがパッと見でわかりやすくまとまっています。
その他、表記ガイドラインは日本校正者クラブから出ているものなんかもありますよね。プロの編集者や作家は、使い分けたりしてるのだろうか…?
組版のお作法、深すぎる
小学生の頃、触れた原稿用紙。もう、お作法なんて、始めに一段あけることくらいしか覚えていない…。
二段組、A5…‥というのは決めていたのだけれど、いざ組もう!となった時に最適な余白や組みなんてさっぱりわからなさすぎました。そんな小学生もビックリなレベルから、いきなり組版をデザインするのは辛い…。
なので、とりあえずお作法から、自分が実現したい組版を探そうとこちらを読む所から始めました。
こちらもエディターズスクール出版。何度お世話になるんだろうか…という気持ち。コンパクトな見た目に、組版についての知識がギュッと詰まっていました。
というか、ルールがありすぎる…。
やはり書籍デザインとなると、積み重ねている歴史が長くて、規則が膨大かつ複雑です。全てを理解するには程遠いかった…。そこは今後も積み重ねが必要だなぁって。
こんな膨大なルールの中から素敵なデザインを生み出しているエディトリアルデザイナーさんはやっぱりすごいなあ…、としみじみ専門家のすごさを感じました。
いざ、実制作。 In Design、初めて触るわ…
本文も作業終えたし、組も決めた!いざ組版作業がんばるぞ〜!と思ったところで気付いてしまいました。私、In Design初めて触る…。え、ムズ…。
というわけでず〜っとAdobeのヘルプを見ていていました…。
結果的に、操作しながら覚える、というよくあるアプリを習うサイクルになりました。半月くらいかかった記憶があります…学習能力…。
インデのテンプレート、ありがたや…
テンプレートはこちらのサークル主さんのものをDLして参考にさせていただきました。こういったノウハウを公開してくださるの、良いスタートダッシュを切れるので本当にありがたいです。
フォント、何使おう…?
この一流のエディトリアルデザイナさんの講義記事で、書体を選定の大事さをしみじみ感じました。やっぱり文字の歴史の重みってすごいな〜〜!
こんな感じで、先人の知恵と機械に助けられて組版を作っていきました。
書体や文字サイズや文字間が違う組をいくつか作り、印刷をして紙で確認して、そこから気になるものを再調整…という工程を何度か繰り返して、最終的にいい感じそうな組に落ち着きました。
先人の知恵、本当にありがたいですね。
▲組版が決まって、嬉しそうなわたしの写真
以上、デザイナーが小説同人を初めて作る際に参考になった書籍、Webページ類でした。
(オマケ)できたのはコチラ👇👇👇
※二次創作・カップリング表現がありますのでご注意ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?