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「山の思い出 2020」ベスト5。

これはカンム Advent Calendar 2020の17日目の記事です。

今年はコロナの影響で山旅は数えられるほどしか行きませんでしたが、
その中でも個人的に行ってよかった山旅のベスト5を紹介します。

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5位
秋を堪能した滝子山

ベストシーズンの滝子山へ。
紅葉が見事でした。

堪能すべく、朝焼けと共に出発です。

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朝から空気が澄んでいてとても気持ちいい。
最高の登山日和で、登山途中の尾根からは富士山もくっきりと。

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山中にこんなポストが。誰か手紙でも入れるのだろうか。。。
不思議に思いながらいつも通過しています。

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春や夏の滝子山は登山初心者でも十分楽しめる山です。
沢沿いを歩いたり、尾根歩き、ちょっとした岩稜帯まで一度に楽しめます。

ただし、秋の滝子山からさらに奥へ進むには経験が必要です。
秋は枯葉で登山道が埋まり、道がなくなります。
地図とコンパスが読めないと遭難する危険性があるのでおすすめできません。

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写真では伝えきれないほど、よい紅葉です。

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枯葉を踏む音、風の音だけ。
斜陽の暖かさとサクサクと心地よい感触を足に感じながら歩けます。

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デイパックで行く滝子山。
また来年もお邪魔するでしょう。

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4位
鹿島槍ヶ岳~ゴリゴリ五竜岳

人生で初めて滑落しました。

バスタ新宿から深夜バスに乗って扇沢まで。一泊二日の行程で「鹿島槍ヶ岳五竜岳」へアタック。

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朝6:30から登山を開始。2時間後の8時30分には種池山荘へ。
朝からビールを補給して元気回復!

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途中、ガスが晴れて2日目に目指す鹿島槍ヶ岳が見えました。
左側が「鹿島槍ヶ岳の南峰」、右側が「鹿島槍ヶ岳の北峰」と呼ばれるところ。

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11:00前には冷池山荘のテン場へ。
赤く○で囲っているのは先ほどビールを補給した「種池山荘」です。
稜線を歩き、ようやく辿り着くテン場です。

本当はこの先の五竜山荘のテン場まで1日で行く予定でしたが、コロナの影響で五竜山荘テン場の予約が取れず、この日の山歩きはここまででした。

昼間から酒と山を満喫。その後、明日に備え就寝…!

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2日目。
テントを撤収。

真っ暗なのでヘッドライトを頼りに、早朝4時から登山開始。
2時間弱で鹿島槍ヶ岳の南峰に登頂。

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AM6:30過ぎには鹿島槍ヶ岳を早々に出発。
目指す五竜岳までの道のりは、滝雲に覆われていました。

この時点で「朝露で濡れた岩稜帯はヤバいなぁ、、」と思っていました。

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陽が登ると雲が晴れ、歩いてきたルートが確認できて爽快な気分。
1、種池山荘
2、冷池山荘
3、鹿島槍ヶ岳の南峰
8月29日ですが雪渓も多少残っている。

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この後、初めて滑落します。

とは言え、30cmほど滑落しただけでした。

滑落した瞬間、両手がフリーだったため、岩場を掴み、事なきを得ました。
岩場に残った朝露と砂礫に足をすくわれました。

死んだと思った瞬間でした。

2020828-29 八峰キレット_200830_13


その後は、日本三大キレットと称される八峰キレットを通過。
八峰キレットは滑落事故が後を絶たない場所です。慎重に歩きます。
キレット小屋(表紙の小屋)→口ノ沢のコルを経由し五竜岳へ。

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五竜岳の頂上へ到着。
ゴリゴリのザレ場と岩稜帯を抜けた先に五竜岳。
ハイペースだったので余裕がなく、五竜岳登頂前の写真はありません。。。

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今回の旅は五竜岳でおしまい。
五竜岳から先には白馬岳がありますが、進まず下山しました。

来年は白馬岳までお邪魔する予定です。

3位
日本一の高層湿原 鬼怒沼

秘湯のある宿へ。

日本には数多く湿原が存在する中、日本一の標高を有する鬼怒沼へ。
宿泊先にした日光澤温泉は素晴らしい温泉でした。

新宿から7:30発の日光1号に乗車し、9:30ごろに鬼怒川温泉駅へ。
10:15から路線バスに約2時間30分揺られて、終点である女夫渕まで。
ここから登山の開始です。

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歩き始めてすぐに鬼怒川の上流域を渡ります。
ここまで来ると水の透明度が高く、水面下にデカいイワナやヤマメが泳いでいるのがよくわかります。

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さらに1時間強を歩き、本日のお宿の日光澤温泉へ。
日光澤温泉は数々レポートされています。気になる方はコチラをどうぞ。
ただし、早々気軽に行けるところではありません。

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玄関へ行くと看板犬のチャングが迎えてくれました。

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日光澤温泉のお風呂はふたつの露天風呂と男女別の内湯があります。
源泉は2種類で、白濁湯と無色透明湯の泉質が楽しめます。
この日は他に1組しかいないとのこと。
タイミングをはかり、誰もいない露天風呂を満喫しました。

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日光澤温泉は、山小屋です。旅館ではありません。
山小屋で夕食時にここまでの品目が出るのは圧巻です。
イワナの塩焼きは頭から尻尾まで違和感なく食べられる衝撃の美味しさ。
映っていませんが、お味噌汁もあり、とても美味しかったです。

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翌日、早朝から鬼怒沼へ。
雨が降る中、1時間半の山歩きを経て、鬼怒沼へ到着。

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到着したころには、ちょうど本降りの雨。。。
ビッタビタに濡れながら、景色がまったく見えない鬼怒沼を散策。
さすがに辛くなってきたので、金沼まで歩いて引き返しました。

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レインウェアを装備していたので、インナーまでは濡れませんでした。
下山後、冷え切った体を温めるべく、もう一度温泉へ。
体が温まったところで、女夫渕バス停まで。

女夫渕バス停で日光澤温泉で頼んでいたおにぎり弁当を開く。
これが想像を超えるおにぎりで絶品でした。
日光澤温泉、また行くでしょう。

2位
八ヶ岳縦走

原生林。八ヶ岳。

二泊三日のテント泊。大好きな八ヶ岳を縦走しました
美濃戸から南沢コース行者小屋のテン場まで。

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コロナの影響で無人と聞いていたので、テン場の使用料はどう払おうかと思っていたところ、赤岳鉱泉から小屋番が足を運んでいました。

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テントを張り終えたのが13時ごろ。
軽く食事をしてから、阿弥陀岳へ登山開始です。
テン場から1時間強で阿弥陀岳へ登頂。
後ろには明日登る予定の赤岳がそびえます。

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しばらく阿弥陀岳へ滞在。
2800メートル強の頂上から眺める景色はなかなかよいです。

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2日目。
早朝に出発し、八ヶ岳最高峰の赤岳へ登頂。
ここから、横岳→硫黄岳→本沢温泉への縦走開始です。

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赤岳から下るルートが見えます。赤岳展望荘も見えます。
そこからさらに進み、硫黄岳を目指します。
この時点で湿った空気が流れ込み、雨が降りそうな匂いがプンプンしています。

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途中、一瞬だけ土砂降りの雨となりました。
濃霧をかき分け、硫黄岳へ登頂。

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硫黄岳の裏に降りると雨はすっかり止み、快適な下山を開始。

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2時間弱くらい歩いて、テン場のある本沢温泉へ。
コロナの影響で内湯の「苔桃の湯」は閉鎖されていましたが、日本最高所にある野天風呂「雲上の湯」は開湯のままでした。

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さっそく雲上の湯へ。
ここは脱衣所もない野天風呂。
先に入浴していた方へ声をかけて服を脱ぐ。
控えめに端から入湯。
自然の醍醐味を感じられる野趣溢れた温泉でした。

その後、深夜25時にも雲上の湯へアタック。
星と月を眺めながら入っていると、シカに遭遇。
ライトに照らされた鹿の目は恐怖以外何も感じませんでした。。。

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翌朝、ゆっくりとテントを片づけ、下山開始です。

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しらびそ小屋みどり池を通過。
八ヶ岳の懐の深さを感じます。

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しらびそ小屋から下山口の稲子湯へ。
ここは炭酸泉の温泉が湧き出るスポットです。
日帰り湯の炭酸泉で見知らぬ人とちょっとした遊びを楽しみました。

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稲子湯からバスに乗り、小海線の最寄り駅へ。
ゆっくりと電車に揺られながら景色を楽しみます。

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小淵沢駅に到着。
八ヶ岳に育まれた牛乳を飲んで特急を待つ時間。

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八ヶ岳は春夏秋冬よいです。
こちらもまた行くでしょう。

1位
秋の穂高連峰

北アルプスの玄関口へ。

上高地は人気のスポット。
観光もよいですが、本格的な登山も楽しめます。

AM 6:00。上高地の河童橋
あいにくの、雨。

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健脚。2時間ちょっと歩いて、横尾からが本格的な登山開始。

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目指す場所はまだまだ先。

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さらに1時間30ほど歩いて、本日の宿泊地が見えてきます。
この日は2020年10月1日、紅葉が始まっていました。

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涸沢ヒュッテへ到着。
涸沢は日本有数の氷河圏谷です。

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自分のテントを張って、付近を散策。
紅葉少な目ですが、最盛期の涸沢はこのような感じになります。

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モツ煮とビール。

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これがメッチャ美味しい…!
標高2300メートル超でこのモツ煮に出会えるのは奇跡です。
他におでんも有名です…!

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100メートルくらい登るだけでも景色が変わります。

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明日歩くルートの下見。

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涸沢はよいですね。

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翌朝5時。
テントを撤収し、夜明けとともに出発。

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早朝に穂高岳山荘へ到着。
そのまま日本第3位の標高を誇る奥穂高岳へ。

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2メートルのケルンがある奥穂高岳山頂。
滞在は1分。次なる山の前穂高岳を目指します。

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前穂高岳への道は険しい。
鎖をつたって下降します。

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険しい登山道を歩き、さらに登り返して前穂高岳へ。
草木1本ない、岩山です。

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あとは下山のみ。ちょっと寂しい。

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標高が下がるに連れて、紅葉が出迎えてくれます。

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写真ではわかりづらいですが、表現が難しい晩秋の色。

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感動しっぱなしです。
移り変わる景色にずっと見とれながら無心で足を動かします。

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また来年も来たいなぁ。。。

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ナナカマド
厳冬期に鳥が食べいるのを見て、遭難したら食べようと思っている木の実です。

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岳沢小屋へ到着。

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岳沢小屋はこのへん。
こんな感じで上高地へ下山しました。

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下山後の河童橋。初日と真逆で、晴天です。
観光客もたくさんいて賑わっていますね。

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下山後はバスを20分くらい乗って奥飛騨の名湯、平湯温泉へ。
2020年10月、GOTOトラベル開始直後で、飛騨牛付きで10,000円未満。
少食の私には多いくらいの量でした。。。

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最後に

カンムにはいろいろな経歴を持つ人がいます…!

カンムの人がどんな人達なのか
知りたい方は是非是非こちらをご覧ください…!

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