~10/14 米市場見通し~

前日の市場
 木曜日、インフレデータに反応しダウは一日の最安値から1,500ポイント上昇、株価は歴史的な反発を見せた。ダウは市場が開場後一時500ポイント下落したが、最終的に827.87(2.83%)上昇し終了。S&P500は2.60%上昇し6日連続の下落を止めた。一日に動いた値幅では、歴史的にみると今までで5番目に大きい幅である。ナスダックは2.23%の上昇。ナスダックは今までで4番目に大きい値幅の動きだ。
9月消費者物価指数(CPI)(前月比)の予想は0.3%であったが結果は0.4%と予想を上回った。前年同月比でも市場予想は8.1%だったが結果は8.2%だった。投資家は予想を上回った数字を見て商品価格の上昇はもうすぐピークを迎えると期待している様子。
高いインフレが長く続くということは、Fedは商品価格の上昇が収まるまでより未来の高い利上げに積極的になるということである。
今日の市場 見通し
 現在主要指数は全体的に上昇中。多くの投資家は大型銀行の決算報告に注目している。昨日のCPI発表後主要指数が急騰したが、まだインフレへの懸念や中央銀行の引き締めへの不安は残っている。
Invesco(資産運用会社)のストラテジストであるブライアン・レヴィットは、「インフレのペースと労働市場にはまだ注目すべきだ。市場の上昇は市場がFedの引き締め政策の終わりが近づいていると信じた時に起こる。」と、発言している。
第3四半期の決算報告が市場にとっての救済になりうる。JPモルガン、ウェルズファーゴ、モーガンスタンレー、シティグループなどの大型銀行は全て市場前に決算発表があるので要チェックである。
 
※下の数字は16:00時点の価格と市場後から現時点での変動率を表しています。
 
原油:
WTI原油 88.77(0.38%↓)
ブレント原油 94.17(0.42%↓)
原油先物は下落。米原油、ガソリン在庫が増加し、サウジアラビアと米国はOPECの減産計画を巡って衝突している。ガソリン在庫は200万バレル増の2億0950万バレルとなった。一方、ディスティレート(留出油)在庫は大幅減。冬が近づくにつれて暖房油需要が増加すると予想されている。
 
主要指数:
・ナスダック 10,649.15(2.23%↑)
・S&P500 3,669.91(2.60%↑)
・日経 27,090.76(3.25%↑)
・ハンセン 16,587.69(1.21%↑)
・韓国総合 2,212.55(2.3%↑)
 日経平均は急反発。注目された9月の米CPIが予想を超える大幅な伸びとなったが 、米国株式が大幅上昇となったことを好感。

金: 1,668.8(0.49%↓)
 
国債:
・2年米国債利回り 4.424(-0.025)
・10年米国債利回り 3.912(-0.042)
・イギリス国債10年利回り 4(-0.196)
 
為替
・ドルインデックス 112.748(0.26%↑)
・ユーロドル 0.975(0.235%↓)
・ドル円 147.58(0.24%↑)
・英ポンドドル 1.128(0.441%↓)
 予想を上回る伸びとなった米消費者物価指数(CPI )を受けて米大幅利上げ観測が高まり、ドルは32年ぶり高値圏で堅調に推移した。 

 
経済指標&話し手
経済指標 
21:30 
9月小売売上高(前月比) 予想 0.2% vs 前回 0.3%

23:00
10月ミシガン大学消費者態度指数・速報値 予想 59.0 vs 前回 58.6
 

決算発表 (日本時間)

19:00 
ユナイテッドヘルス・グループ UNH

20:00
ジェイピー・モルガン・チェース JPM
モルガン・スタンレー MS
ピーエヌシー・フィナンシャル・サービシズ・グループ PNC
ユー・エス・バンコープ USB
ウェルズ・ファーゴ WFC

22:00
シティグループ C


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