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#64 FOMCレビュー~言ってほしいこと全部言ってくれましたねパウエルさん~

こんにちは。路上で30代ぐらいのミュージシャンが「走れマキバオー」を歌ってて、また2時間後に同じところを通ったらまだ「走れマキバオー」を歌ってました。誰も見てませんでした。

今回お話しするテーマは「先週行われたFOMCのレビュー」です。

それではいきましょう。


先週の木曜日、FOMCにてパウエル議長が発した発言が市場に好感を与えた。簡単にまとめると、

  1. FRBは3会合連続で金利を据え置き

 2.FRBは2023年第3四半期以降、経済成長は「鈍化している」と指摘

 3.FRB高官の大半は2024年の利下げを予想

 4.中央値は2024年に3回の利下げを予想

 5.FRBは2024年末までの失業率を4.1%と見ている

 6.FRBは米国のGDP成長率を2023年に2.6%、2024年に1.4%と見ている。

 7.市場は、2024年の利下げ回数をFRBの予測の2倍と見ている。

こんな感じの内容だった。

このFOMCにより、株価は急騰し、小型株で構成されるラッセル2000株価指数は3.3%上昇、ダウ工業株は史上最高値を更新した。ドルは下落し、債券は10年物国債利回りが4%を割り込んで上昇した。

Finbiz

今年最後のFOMCが終了し、ドットプロットがアップデートされた。各ドットは理事会メンバーの予想を表している。これは、今年あと1回の利上げと来年25bpずつの利下げを2回行うと予想していた9月からの大きな転換点である。このピボットこそが、昨日の上昇のきっかけとなった。

おそらくこのような方針転換は、FRBがインフレの進展に自信を持ち、インフレの現状をより良く感じているからだろう。加えて今回の利下げは、FRBが来年のインフレ率の低下を予測したためであり、FRBが政策を緩めようとしているためではない、ということも見逃されているようだ。利下げはインフレ率の低下とともに予想されるもので、そうでなければ政策がより制限的になるからだ。

その結果、FRBは2024年末までの金利を従来の5.1%から4.6%に引き下げる一方、PCE予想を2.4%に引き下げた。これは実質金利が2.2%になることを示唆している。これは依然として制限的な政策とみなされる。

CMEグループのFedWatchツールによると、3月に最初の利下げが実施され、その後5回の利下げが実施され、基準金利は現在の5.25%から5.5%の範囲から3.75%から4%の範囲に引き下げられると予想されている。このような期待の変化は、経済的苦境によるものではなく、インフレ率が目標値まで低下し、同時に景気拡大が維持されたことによるものである。これは的を射ていると思う。


CME

つい6週間前までマーケットを悩ませていた悲観論は、S&P500種指数が年初来高値を更新し、16%以上も急上昇したことで、陶酔とまではいかないまでも、興奮に転じている。このため、短期テクニカル指標は警戒の赤旗を振っている。この巨大な上昇を消化するために、一時停止とまではいかなくても、調整があっても不思議ではない。というのも、5%のリターンを求めてマネーマーケットファンドに流入した6兆ドルは、早ければ来年3月にFRBが利下げを開始すれば行き場を探すことになるからだ。


まとめ

今回は、先週行われたFOMCについて簡単にお話しさせていただきました。

FOMCの現在の予測は、委員会のほとんどがソフトランディング派に固まっていることを示しており、2024年の利下げ幅を70-75bpsとする保守的な考え方にあることがわかりました。これを受け、12月13日の米金融市場は、長期金利低下、ドル安、株高で反応しました。おそらくこの動きは、アメリカの雇用と物価の伸びが鈍化していることを証明するデータが発表されれば、継続される可能性が高いと思います。

今回は以上となります。ありがとうございました。

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