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#63 債券市場の上昇は終わったのか?

おはようございます。コンビニスイーツはローソン派のすなっちゃんです。

さて、今回は「債券市場の上昇がおそらく終わりを迎えている」というテーマでお話ししていきます。

それではいきましょう。


株価が先週、3日連続で下落したが、これは11月に記録的な上昇を遂げた後と考えると当然のことである。長期債利回りも、8月から10月にかけての調整のきっかけとなった急激な上昇から完全に反転し、短中期的には底を打ちつつある。10年物国債利回りが約4%から5%へ上昇したのは、インフレ率の上昇が持続し、FRBが短期金利を「より長く」維持するとの懸念からだった。

Finbiz

しかし、こうした懸念は、市場予想が180度変わるほど解消された。

今や市場予想は、早ければ来年第一四半期にも利下げが実施されると予想しているが、その利下げは差し迫った景気後退のためではない。直近で発表されたインフレを表すデータは良好で、FRBが物価の安定という目標の達成を前倒ししていることが明らかになった。労働市場も、今週のJOLTSデータに見られるように、需給バランスが改善しつつある。これにより、インフレ圧力はさらに緩和されるだろう。ADPでは、雇用者数は10万3,000人と予想より少なかったが、それでも拡大が続いていることを示す健全な数字だ。FRBにとってはこれ以上ないシナリオだろう。


米国債10年物利回り

したがって、今週のFRB理事会の焦点は、四半期ごとの経済予測の要約の更新となるだろう。インフレ率、失業率、経済成長率の見通しは、いずれも小幅ながらプラス方向に動くはずだ。また、短期金利の年末見通しは現在の5.1%から低下すると予想される。もしこうなれば好材料だが、現時点で株価や債券価格には織り込み済みだろう。

したがって、債券市場の上昇はおそらく一巡した。個人的には長期金利が低下し続けるのを見たいが、10年物金利が4%を下回るような動きはインフレ懸念が経済成長率の持続可能性への懸念に移行していることを示していると思う。強気市場の継続を望むのであればそのような事態は避けたい。20年物国債ETF(TLT)は200日移動平均線まで上昇しているが、これは現在の主要市場の株価平均と同様に買われすぎの状態にある。この段階で債券のポートフォリオを一度見直すのは、賢明な行動だと思う。

今回は以上となります。ありがとうございました。


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