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【長野県木曽町】木曽福島散歩 木曽福島の宿場町 23.01.15_12:30

 木曽の福島は中山道37番目の宿場町。

 江戸時代、宿内家数は158軒、人口は972人だったそう。

 山の中の小さな宿場町だけど、関所があったってことは監視の目で結構暮らしにくかったりしたのだろうか?それとも治安がよく快適な宿場だったのだろうか?

 少し時代が進むけど、木曽路の印象を山の中だと刷り込んだ張本人、島崎藤村の小説「家」のモデルが関所の脇に資料館として残っている。

 驚くことにお孫さんだかひ孫さんだかが家のモデルになった家にはまだ暮らしていて、居住一体の資料館となっている。

 そして、説明員までしてくれている。親切に丁寧に。

 宿場の跡は江戸時代の風景をよく残している。

 ってことは開発がされていないというか、時代から取り残されているというか。

 商業化もされていない。ただ人が暮らしている。

 そういう雰囲気が嫌いじゃない。

 
 宿場の路地奥に大通寺という古刹がある。

 蔵の路地に覗ける立派な鐘楼門が目印なのだが、境内には真理姫の供養塔が。

 真理姫は武田信玄の三女。義信、勝頼の妹にあたる。

 信玄の信州侵略時、木曽義昌と政略結婚をさせられるも信長の甲州討伐時にはいち早く木曽氏は武田から離反。結果武田氏は滅亡。

 真理姫は木曽義昌と離縁し、木曽の地で隠遁生活を送り98歳で余命を閉じる。波乱の人生で大往生だ。

 三岳村には墓とされる石塔があり、ここ大通寺には供養塔が建つ。

 木曽の代官山村氏は元々木曽氏の重臣だったから、色々と関係があるのだろう。

 そんな小さな歴史を見て歩くのも宿場散歩の楽しみです。

 
 それにしても、いい雰囲気の宿場町が商業化もされずに残ったものだ。



 

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