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遠州三山風鈴まつり 法多山尊永寺 19.08.18 10:07

遠州三山風鈴まつり見物。
油山寺のあとは、法多山に参拝。

時間的地理的コストを考えると油山寺のあとは可睡斎なのだろうけれども、可睡齋は趣のある禅寺だったなぁという印象なのでまずは法多山を回ることにした。
どちらにしても車なら目くじらを立てるほどの距離ではなく、遠州三山というけれども、遠江の国全体に散らばっているわけではなく、袋井市内の狭いエリアに密集した感じであるところが参拝する方にとってはありがたい。つまり、遠州三山イコール袋井三山なわけです。

法多山は正式には法多山尊永寺といい、高野山真言宗の別格本山にあたる。高野山ということは空海なわけだけれども、本尊は聖観音で厄除け観音として知られ、境内売店で販売されている厄除け団子が名物となっている。


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流石、高野山の別格本山だけあって、法多山の境内は広大です。
仁王門から奥へ奥へと参道と堂宇が伸びる伸びる。そして、石段に次ぐ石段。

一体何段あるんだと怒りたくなるような石段が延々と続いて本堂になる。

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そんな境内の弁財天堂の周りと本堂の渡り廊下にこれでもかと風鈴が飾られている。
風鈴が数で圧倒している。まつりというからにはこれくらいしてほしいが・・・。でもあまり趣はない。
埼玉あたりの風鈴のように恋愛成就だなんだと今風なことを言い出さないのはいいけれども。

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本堂まで石段を登るともうクタクタでしばらく休まないと動けない。
申し訳ないが風鈴どころじゃなくなっている。

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これでは、高齢者は本堂までたどり着くことは不可能だろう。
風鈴がどうのこうのではなく、参拝すらできないじゃないか。
石段も見たところわりと新しいんだけれども、脇にエスカレーターつけるくらいの優しさはなかったのだろうか?有料だって良いじゃないか。登り一回500円くらいなら喜んで出すけれども。

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山寺ですから仕方がないのかもしれないけれども、このご時世、高齢者もバリアフリーも寄せ付けないのは見事としか言いようがない。
(実際は遠回りをすると坂道になっていて、バリアは一応フリーではあるみたいだけれども)

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飾られた風鈴はこれでもか!といった感じ。
本堂の渡り廊下いっぱいに下げられた風鈴は迫力満点で見応えあり。
山の上の本堂のため、風が通って気持ちいいのだけれども、そうなると風鈴の音が正直うるさい。
何しろ山頂のようなところ、風の通りだけはかなり良くて、1つや2つの風鈴ならそれはきっと風流なのだろうが。

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境内の茶屋で名物の厄除け団子を食す。ついでにクールダウンの厄除氷も。
厄除け団子が200円とリーズナブルでこちらの食券を先に買ってしまったため、厄除氷にトッピングされているというか、厄除け団子に氷がトッピングされているかき氷とダブル厄除け団子になってしまったという落ち。といっても厄除け氷も500円とリーズナブル。
長い階段にエスカレーターをつける優しさはないけれども、財布に優しい値段設定。

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厄除け団子は将軍徳川家定によりくし団子と命名されたという法多山の名物なのだが、将軍にくし団子と命名されたのなら、そのとおりにしないとダメじゃん。
何勝手に名前変えちゃってるの?世が世なら打首だよ。

扇状に串をさした状態は団子というよりは餅であり、餡を乗せた風味は甘さを抑えた大人の味。
なので、どのへんが厄除け?というよりは命名的にはくし団子のほうが、いや、くし餅が一番適していると思う。
近所に配るのか?山程の量を箱買いしている参拝客がたくさんいた。地元で愛されていることはよくわかった。

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石段のアップダウンでもうくたくた。
遠州三山の山寺たる実力を思い知らされた。
油山寺の優しさが、今となっては懐かしい。


遠州三山風鈴まつり 法多山尊永寺はここ



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