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新型コロナのリスクマネジメント

新型コロナウイルスの感染拡大が収まらず、最近では第2波が来たとも言われています。連日ニュースでは感染者数(正確には感染確認者数)が発表されていますが、なかなか減少していきません。

感染症の専門家の方も、何を重視すべきかは人によって言うことがまちまちです。もちろん誰もが初めて遭遇する事態なので、誰の言うことが正しいのか、それは誰にも分かりません。

我々一般人も、何をやったらよいのか、どこまで気をつければよいのかが分からず、いろいろな情報に振り回されて非常に悩ましい事態です。楽観的に考える人もいれば、非常に心配症の人もいます。

では、基本的な社会生活を送りながら、新型コロナウイルスに感染しないようにするには、そして感染させないようにするにはどうすればよいでしょうか。ここで、新型コロナウイルス感染に対するリスクマネジメントについて考えてみましょう。

まず「リスク」とは、これから先に何か悪いことが起こる可能性のことを言います。ビジネスでは事業遂行上で何か支障の出ることやダメージを与えるもの、生活の上では主に病気や怪我、また天災なども含まれます。

リスクはこれから先の可能性のことですから、リスクをゼロにすることはできません。もちろんその予定自体をやめてしまえばリスクはゼロになりますが、実際にはそういうわけにはいきません。

リスクマネジメントでは、まずリスクの洗い出しが重要です。新型コロナウイルスに感染する可能性のある場面をできる限り挙げます。そしてその中で、重要度や頻度などにより優先順位付けをして、優先順位の高いものから対策を講じます。

接触感染と飛沫感染が主な感染方法だということが分かってきて、感染リスクの高い「3密」を避けたり、「ソーシャルディスタンス」を取るように繰り返し言われていますよね。

では、具体的な対策はどこまで取ればOKなのでしょうか。業種別のガイドラインも出されていますが、事業者の場合は最終的には経営トップの判断になります。あくまでもリスク対策なので、これで100点満点という絶対的なゴールはありません。トップが事業遂行を考えながらどこまでリスクを許容するか、それは考え方次第で人それぞれです。

それでも、新型コロナウイルス感染が広がる中でさまざまな対策ツールも出てきて、現状ではほとんどの事業者が知恵を絞って工夫しながらすでに対策を講じていると思います。

一方で、「自粛警察」「マスク警察」「帰省警察」などという行動を取る人が出てきました。その人にはその人なりの考えがあって行動しており、シチュエーションによっては正しい場合もありますが、異常なほど過敏になっている人がいるようです。

私は、屋外で閑散としている空間であれば、マスクは不要だと思います。最近のあるアンケート調査では、マスクをしている理由の一番が「人目が気になるから」でした。それが原因で熱中症になったりしては、本末転倒でしょう。

リスクに対する考え方は人それぞれですが、事業や日常生活が長く継続できるよう、メリハリを付けて対策を講じることが重要だと思います。

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