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常に二番手であること

季節柄も考えて、先月目黒雅叙園で行われていた百段階段のひな祭りの
写真を持ってきてみました。
今は新型ウィルスの影響で中止されてしまったイベントですが、
大変見ごたえがあったので、もし来年も開催されていたなら、ぜひ。
今年は全室写真撮影OKでした。

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沢山のお雛様が飾られている中で、心惹かれたのがこのお雛様たち。
五人囃子の子達なんて、もろイケメン!

などと浮かれてじっくりと愛でていたんですが。。。
だんだんと気になってきたことが一つ。

この三人官女たち、ずっとずっとずぅぅぅっと2段目に置かれるわけで、
永遠にグループトップであるお内裏様の横には並べない。
生まれた時からの条件でそう決まってしまっているって、
どんな気持ちなのだろうか?

物語りでは主役は正義。
その弟といえば、ほの暗いオーラを漂わせる悪役を振られることが多い。
はたで見ていると、
「たまたま生まれるのが後だったからってだけでえらく差別されて、
 色々溜めこんじゃってるんじゃないの?」
と見えるからだろうか?

史実でも、徳川家光とその弟、織田信長とその弟、など
権力の座にいる者と血縁者との確執話はいくつもありますよね。
もっとも、周りにいたお付きの人達のせいでって説もあるけど。

スポーツの世界でも、「良きライバルがいたからこそです!」と
優勝者はインタビューに答えるけれど、良きライバルである2位は、
誰も話を聞くこともなく、また名前を覚えられることもない。よね。
どのくらいの差が、この扱いの差を生むのだろう。
(0.03秒とか、0.15点差、1年先に生まれた、とか?)
そして、どれぐらいの闇を心に生じさせるのだろう?
(その悔しい思いは、いつまで続くんだろうか?)

この綺麗な官女さんも、いつも頭の上にいるライバル(お雛様)に対して
そんなドロドロを隠し持っているのじゃないかな、と
向かって一番右の官女さんの顔を眺めながら、考えていたことでした。

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イケメン五人囃子君たち。

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