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総合商社でハマる自己PR

今回は、商社面接で自信を持って話せる自己PRを、面接官の立場から分析したいと思います。

私が就活時代に、商社への就活準備で一番悩んだのは志望動機と自己PRでした。商社の事業があまりにも幅広く、この事業でこんなことがやりたい!と言えるほど、過去の経験にリンクしたものもなかったので、商社環境・商社パーソンへの憧れというざっくりした動機しかありませんでした。

自己PRも同様に難しかったです。人は強みや良さをいくつも持っているし、自分はこんな人です、って一言で言い切れるほど単純ではないと思います。かといって、フワッとしたありきたりな言葉にしてしまうと、面接本番とても不安になります。特に2次、3次、最終面接と上がっていけば上がるほど面接官も独特の威圧感とオーラを放ってきますので、自信を持てるまで使う言葉を研ぎ澄ませるのをオススメします。

私と同じ様な悩みを持っている就活生の方には、「あなたにあって、商社の面接官に無いもの」、即ち、あなた自身の経験で語れるあなたの良さを表現するのをお勧めします。特に、部活やバイト等の「集団の中でのあなたの立ち位置」を中心にあなたの貢献について話を展開してみてください。

なぜこの集団における立ち位置、なのかというと、総合商社って実際何してるの?、で解説した通り、商社はMulti-Finance企業であり、お金だけでなく、人を通して体現する信用も売り物にしているからです(総合商社の解体新書参照)。

人の信頼を獲得する上で、相手の立場を理解する(=客観的に自他を認知する)力は欠かせません。集団の中でのあなたの立ち位置(前提条件)を説明した上で、その環境で自分はこういう貢献をした、そのためにこういう努力をした、という話は、直接的に商社のビジネス環境で生きる強みになります。

従ってこの論旨は、あなたの経験、自己PR、そして商社への志望動機を一気通貫したものになります。

狙うべき自己PR

少し分かりづらいかもしれないので、私の具体例を以てお話ししましょう。

  • 私は子供の頃から継続してスポーツに取り組んできて、集団の中で自分の役割を見つけて努力してきた。

  • 小中の頃の武道では監督が投げ技の改良をすると、すぐに取り入れ、他の生徒の見本となるよう努めた。

  • 高校のチームスポーツでは突破力のあるエースが何人もいたが、仕事人が少なかったので自分は体力をつけて、その突破をサポートした。

  • 逆に大学では、前に出れるプレーヤーが少なかったので、自分は突破力を強化し、最前線でチームに貢献した。

  • 商社は全体感を持つ戦略家でありながら、状況に応じて現場で事業を推進する第一人者でもある印象。自分の過去の経験からも、そんな環境で自分の良さを活かしていきたい。

これを面接でこれを話したのはもう何年も前のことですが、今でもはっきりと内容を覚えています。それは時間をかけて悩んだのに加え、自分の強みや習性をはっきりと言葉にしたことで、その後の人生でも自分のプリンシプルになったからです。

その表れとして、商社マンの自分よりも、エンジニアとしての自分の技術力の方が今の社会で求められていると感じて、転身した経緯があります。

面接官の立場からすると、あなたの具体的な努力やPRだけ話されるよりも、周囲の人、についても話してくれた方が、次の質問をしやすいです。

あなたの部活や研究、バイトの内容について特別詳しいわけでも無いので、その内容の苦労話をされても短時間で消化しきれないのが正直なところです。一方、人の話にはどの様な活動でも共通点が多いので、話しやすいといったメリットがあります。

また人の話をすると、自分個人に与えられた責任や課題などの受動的な内容だけでなく、人と人・仕事と仕事の溝を埋めたり、他の人が足りない部分を補ったりした等、能動的な経験について話す機会が増えるのも私のおすすめする理由です。

もちろん、自己PRや志望動機はツッコミどころ満載です。それが面接という限られた環境であり、言葉の限界ですから。

面接官としてツッコミを入れるポイントや意図については、また別記事で取り上げたいと思います。


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