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1000日チャレンジ 717日目 PARCO劇場「ラビット・ホール」観劇記録(一部ネタバレあり)

ゴールまで283日

★BMI:24.4

◎先日、PARCO劇場にて公演中の「ラビット・ホール」を観劇したので、記録に残しておきたい。

ラビットホール(PARCO劇場)

【日時】2023年4月9日(日) ~ 2023年4月25日(火)【会場】PARCO劇場【作】デヴィッド・リンゼイ=アベアー【翻訳】小田島創志【演出】藤田俊太郎【出演】宮澤エマ 成河 土井ケイト 阿部顕嵐/山﨑光(ダブルキャスト) シルビア・グラブ(以下、オフィシャルサイトから引用)「家族の再生を細やかに描く、ピュリツァー賞受賞の傑作を、最高のキャスト&藤田俊太郎の演出で上演!2007年にピュリツァー賞を受賞した戯曲「ラビット・ホール」(Rabbit Hole)は、傷ついた心が再生に至る道筋を、家族間の日常的な会話を通して繊細に描いた傑作として知られます。2010年には、ニコール・キッドマンの製作・主演により映画化もされ、数多くの映画賞に輝きました。この珠玉の物語を、近年最も熱い注目を集める藤田俊太郎の演出と、最高の俳優たちの競演で上演します。4歳のひとり息子を亡くした若い夫婦ベッカとハウイー。息子は、飼い犬を追いかけて飛び出し、交通事故にあった。ふたりの悲しみへの向き合い方は真逆で、お互いの心の溝は広がるばかり。妻ベッカは、彼女を慰めようとする妹や母親の言動にもイラつき、深く傷ついていく。ある日、事故の車を運転していた高校生ジェイソンから会いたいと手紙が届く。それを読んだベッカは・・・・悲しみの底から、人はどうやって希望の光を手繰り寄せるのか。人間の希望の本質とは何か。「ラビット・ホール」は、わたしたちの身の回りのありふれた風景や会話から、確かな希望の光を鮮やかに紡ぎ出します。」

◎2時間半の上演時間、セット転換もなく、主人公たちの家の中での会話で物語が綴られていく。子供を事故で亡くした夫婦の消失と再生に向かう物語。何気ない言葉が、相手には時に残酷な言葉にもなる。ヒリヒリするような時間が流れていく。この人たちは、果たして前を向いて歩むことができるのか、舞台上の会話を聞きながら、自分の心の中でも心の会話が続き、終演後、頭が疲れているような気分だった。宮澤エマさん、成河さん、丁寧に一つ一つの言葉の表現を考えて作り上げているのがわかる、とても緻密で繊細な演技に感嘆した。妹役の土井ケイトは、初めてお目にかかる俳優さんだが、深刻な会話劇の中で、少し箸休めをさせてくれる演技が良かった。

https://stage.parco.jp/pdf/parcoplay/store/storage/rabbithole_chirashi.pdf

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