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1000日チャレンジ 972日目 東京都美術館「上野アーティストプロジェクト2023いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」

ゴールまで28日

★BMI:23.1

★先日、東京都美術館で、「上野アーティストプロジェクト2023 いのちをうつす ―菌類、植物、動物、人間」を観たので記録に残しておきたい。

【会期】2023年11月16日(木)~2024年1月8日(月・祝)
【会場】東京都美術館
【主催】公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都美術館
(以下、公式web siteより引用)「この展覧会では、人間以外の自然界のいきものを「うつす」ことに取り組み続けてきた6名のつくり手たちをご紹介します。
創作・表現活動において、動物や植物という題材は非常にポピュラーなものですが、今回注目するのは、特定のいきものと分かちがたい関係を結び、数十年にわたり高い熱量を絶やすことなく、それらの姿を追いかけ続けた/続けているつくり手たちです。
偶然の出会いを機に野生きのこに魅了されて以来、様々な土地に生息するきのこを探し描き続けている小林路子(こばやし みちこ)。明治末~昭和期の画壇で活躍する一方、少年の頃から草花を愛で、それらの姿を日々描き記録し続けた辻永(つじ ひさし)。木象嵌職人として鍛え上げた手わざにより、日本におけるバードカービングの世界を切り拓いた内山春雄(うちやま はるお)。詩的かつ実験的作風で戦後写真界に躍り出たのち、その後半生をサラブレッドの撮影にささげた今井壽惠(いまい ひさえ)。大学在学中に牧場で出会ったウシに魅せられ、酪農の現場で働きながらウシたちの存在を木版画に刻み続けている冨田美穂(とみた みほ)。世界各地の動物園やアフリカの野生に暮らすゴリラを追いかけ、心を交わし、描き記してきた阿部知暁(あべ ちさと)。
ひとつの主題を切実に求め、それらの姿を写し、描き、かたどることを通して、それぞれのつくり手たちは何を見つめてきたのでしょうか。本展では、「うつす」という営みの中で繰り広げられる、他者との触れあいの様々なあり方と向き合いながら、私たち人間が他のいきものたちと共に生きていく未来について、考えていきたいと思います。
なお、本展では、視覚に障害のある方にも作品を味わっていただけるよう、一部、手で触れて鑑賞する作品や触察ツールをご用意しています。」

◎富田美穂『1177』(2017;作家蔵)

富田美穂『1177』(2017;作家蔵)

内山春雄『ヤイロチョウ』(2021;作家蔵)

内山春雄『ヤイロチョウ』(2021;作家蔵)

◎阿部知暁『ブルブル』(1999;作家蔵)

阿部知暁『ブルブル』(1999;作家蔵)

【感想】ほとんどが初めましての作家さんたちの作品。牛の絵の富田美穂さんは、1979年東京生まれ、武蔵野美術大学造形学部油絵学科版画コース卒業後、北海道に移住して、牛の仕事をしながら創作活動を続けているのだとか。リアルで細密な描写なのだけれど、相手のことを知っている人が描いているという感じが画面から伝わってくる。とても優しい印象で好感が持てた。バードカービングの内山春雄さんは、1950年、岐阜県出身で箱根細工木象嵌技能士の資格も持っておられる現代の名工保持者。捉えた瞬間のセンスが素晴らしい。ゴリラの阿部知暁さんは、1957年高知県生まれの画家さんで、ゴリラの絵本も出されている。ゴリラだけを描き続けているのだとか。表情豊かで愛らしい作品が多かった。その他、写真の作品などもあり、いきものをテーマにしたユニークな展覧会だった。大満足。

https://www.tobikan.jp/exhibition/2023_uenoartistproject.html


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