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おりんの読書感想文

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小学生の頃は夏休みの読書感想文が苦痛だった。こんなふうに書けたらもっと楽しかっただろうなという気持ちも込めて、大人の私が自由に書く読書感想文。
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2020年7月の記事一覧

「蟹工船」を読んだ

「蟹工船」を読んだ

蟹工船を読んだ。よしもとばななや現代人のエッセイを好んで読む人間にとっては、普段全く読むことのないジャンルで、非常に扱いにくい小説だった。それでも読み進めることができたのは、「蟹工船を読了した自分」を会得したかったからという不純な動機だ。

「おい、地獄さ行ぐんだで!」
という書き出しで始まるこの話は、読み手をこの一言で文字通り地獄に連れて行く。

船の上という閉鎖的環境、オホーツク海という極寒で

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