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あの頃なりたくなかったババアになりかけている

歳をとるにつれ、生きづらさが濃くなってくるとは思いもよらなかった。

年齢を重ねる程、許せる事が経験と共に次第に増えてきて、足元しか見えていなかった視野が限りなく広がっていくものだと思っていたが、違った。何と、歳を重ねる程に視野は狭くなってきたのだ。これは大誤算だ。

HSPゆえ、今まで我慢してきた事が多かったからだろうか?私の真面目すぎる正義感のせいか?何だか年々、許せない事が増えているのだ。要領がいい人や、サボったり楽をしていたりズルをしている人がいると、こういう奴がいるから、細かいことに気付いちゃうHSPにしわ寄せや損な役回りが回ってくるんだよ!ふざけんな!真面目にやれ!と、無性に腹が立ってしまう。子育てが自分の思い通りにいかない事だらけなので、心が疲弊して近頃タガが外れて自暴自棄になり、わがままになってきている自分がいる。

これは危険だ。このままでは、絶対になりたくない頑固ババアになってしまうのではないだろうか?どうにか修正したいが、性格というものは簡単に変えられるほど柔軟にはできていない。性格が生き方に直結するので、大人になって自分がなりたかった性格とかけ離れているという事に気が付いてからは、生きづらさというものの正体がくっきりと輪郭を表してきた。

孤独や孤立が嫌なのに、人と関わり合えば合うほどに自分の歪な人間性を認めざるを得なくなり、私はこんなに残念な人間だったのか、と、人生の答え合わせに負けそうになる。今やめげる寸前だ。その事で相手を幻滅させてしまったり、許せない境界線を土足で踏んでいる事に気が付いてなかったりした事も多かっただろう。ふと周りを見渡すと、誰もいなくなっていた。

最近では、どうせ誰も自分をわかってくれないのだからと、あえてこちらから近づかなくなった。むしろ人を遠ざけて、本心や本音を見せることに恐怖さえ覚えてきた。私は歳を重ねる程に、自ら作り上げた固い殻に篭り始めた。遅ればせながら、今更思春期が始まったのか?最高にダサい。

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