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Poetry 夜、それから

特別警報が 出るとか、
雪は上空で行き場をなくし
ただ、ただ降り積もる。
天使の広場のように、ここは。
 
車は横に流れ、買い物難民は、誰も踏んでいない雪を踏む。
 
ライトを点け、進み、続く。
時々。
 

起きたら部屋にひとり
不安を追い越し、
次は
私だと、思った母。
 
子供みたいになった母が切った十字架
この前、
クリスマスの日に横切った
瞬きのような祈り、は。
 
幼子の見た錯覚の死を打ち消して、天使の広場へ

外は白く、静かな遊戯場なのだ。
薄暗いその場に、寒さに、裏切られそうに思えても、
私はまだ居るだろう
暴風のような 視線に撃ち抜かれてから、何も手にしようと思わなくなり、
消失の悲しみが表象の上空を通り、
これ以上は、私の過ちとして、
時が罰するだろうが。
困ってもいないが、困っているように見え
そしてまた、雪が落ちてくる。

しかし、まだ互いに見えない私たちは、近づいているのかも知れない
視線を含み、控えめであるが故の、大胆な、いつかのような朝に


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成田慎/Shin Narita
作家活動としての写真撮影や個展、展示の為のプリント費用等に充てさせて頂きます。サポート支援の程よろしくお願いいたします。