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”無形資産の棚卸し”していますか?

リンダグラットンさんが書いた「LIFE SHIFT」を読まれたことありますでしょうか?2017年に発売された人生100年時代をどう生き抜いていくか?について書いた本です。私は発売された当時も読んだのですが、まだ社会人経験が浅い私にはあまり響きませんでした。しかし社会人として10年以上働いた今読み返すことで自分にとって刺さることばかりで、今はこの本の内容を基に自分の”無形資産を棚卸し”をし、自分の価値を高める努力をしています。


LIFE SHIFTとは

LIFE SHIFTという本は副題の人生100年時代の人生戦略という名の通りこれからの時代をどのような考え方をもって、行動し生き抜いていっていったらよいかが書かれた本です。具体的にはこれからの時代は①学生②社会人として働く③老後のように3ステージの人生ではなく、①エクスプローラー②インディペンデントプロデューサー③ポートフォリオワーカーを個々人がそれぞれのタイミングでとりながら、(マルチステージの人生をとる)働くことになると著者は語っています。この新しい分類についてはまた後日書きたいと思います。

無形資産とは

この新しいマルチステージの人生の中で重要になってくるのが無形資産です。無形資産は①生産性資産②活力資産③変身資産であると著者は語っています。

①生産性資産とは

生産性資産とは主に仕事に役立つ知識やスキルのことで、さらに細かく以下の3つに分かれるとされています。
スキル・知識:仕事で役に立つ知識やスキル
仲間(ポッセ):仕事を一緒に行う同士(ただの友人ではない点に注意)
評判:主に仕事で培う評価や評判のこと

②活力資産とは

活力資産は人の幸福感や、やる気を掻き立てる資産のことで、さらに細かく以下の3つに分かれるとされています。
健康:体と心の健康(体だけではない点に注意)
バランスの取れた人生:仕事やプライベート、どちらかに偏らないバランスの取れた人生
自己再生の友人:①生産性資産の仲間とは異なる自分のダメな部分もさらけ出して自分のことを再生してくれるような友人関係のこと

③変身資産とは

人生の途中の変化で新しいステージへの移行を成功させる意思と能力を指しており、さらに細かく以下の3つに分かれるとされています。
内省:自分についてよく理解するために自分について振り返りをすること。
※一度やったらおしまいというわけではなく、やり続けて変化をとらえることも大切。
多様性に富んだ人的ネットワーク:今の環境にとどまらない様々な人との関わりのことで、それが自分を新たな知らない世界に連れて行ってくれるネットワーク
変化への開かれた姿勢:新しい経験に対して臆せず飛び込んでいくこと。※変身の過程で新しいやり方を実験し、受容することも大切。

無形資産の棚卸しとは

これらの無形資産が重要というのは誰しもが納得なのではないかと思います。大切なのはこれらの無形資産を作っていくことだと考えたのですが、私が躓いたのはそもそも自分はこれを今どれくらい持っているのかという点でした。そこで私がやったのはこれらの資産を表に書き出すということでした。

具体的には以下のような形で年齢ごとに点数をつけてその理由を記載しています。年齢ごとに点数をつけて評価することでどのように変化しているかを把握し、将来的に点数をあげていくにはどうしたら良いかを考える手助けになっています。

 エクセルにそれぞれの資産の点数と理由を記載                  

私はこの棚卸を始めてからまだ半年ではありますが、点数をつけてみて、多様性のある人的ネットワークの点数が低いと感じたことから、会社以外の場所に積極的に参加したり、既に行動につながっています。またこれを友人間で共有することで、友人がどのように点数をあげようとしているのかを知ることが出来、新たな視点をもらうことが出来ています。皆さんもまずできる範囲で無形資産の棚卸をしてみてはいかがでしょうか?