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3ステージ人生の終焉。マルチステージの人生を生きる上で必要な”自己認識”とは?

以前のnoteで無形資産の棚卸をしていますかという内容の記事を書きました。いわゆる①学生②社会人として働く③老後という3ステージの人生は終わり、①エクスプローラー②インディペンデントプロデューサー③ポートフォリオワーカーを個々人がそれぞれのタイミングでとりながら、(マルチステージの人生をとる)働くことになり、その中で無形資産の棚卸が大切になるという話を書きました。

今回はこのマルチステージの人生がどういうものか、マルチステージの人生を送るうえで大切なことについて書きたいと思います。


①エクスプローラーとは

エクスプローラーのステージは世界を探査し、自分の好み、強みを発見する時間です。この期間を過ごすうえでのポイントは固定観念から脱却することです。捜索者タイプと冒険者タイプがあり、前者は目的・問いをもってこの期間を過ごすのに対して、後者は新しいものを発見することを喜びながら過ごします。エクスプローラーを経験することで人的ネットワークの多様性が増加し、また何歳でもこのエクスプローラーになることができます。

②インディペンデントプロデューサー

インディペンデントプロデューサー組織に雇われずに仕事を生み出す人のことです。起業している人に近いイメージですが、お金を稼ぐことのみを目的にせず、やりがいや人とのつながりを重視しながら、試行錯誤を繰り返して学びを深めていきます。

③ポートフォリオワーカー

ポートフォリオワーカーは有給の仕事とパートタイムの役割と学びやりがいを感じる役割を同時に行う人であり、スキルと人的ネットワークの土台が確立している必要がある。いわゆる複業ととらえるとわかりやすいと思います。複数の仕事をすることですべてが中途半端になるのではなく、複数の仕事で相乗効果を得ながら自分を高めていくことになります。

人生100年時代においてはこの3つのステージを各個人が自分の好きな適切なタイミングでとりながら、自分の人生を生きていくことになると著者は言っています。

マルチステージの人生を生きていく上で必要なことは?

このような人生を送っていく中で重要なことは何でしょうか?月並みですが私は結局「自分がどういう人生を送りたいのか?を徹底的に考えて、徹底的に実行すること」でしかこの解は見つからないのだと思います。良い大学に行き、良い会社に入れば終わりの正解がなくなった今、個人個人が自分オリジナルの正解を持っています。社会的価値観で判断してそれがうまくいかなかったとしてもその責任を取るのは自分です。自分しか正解を持っていない以上、自分で考えて自分でやってみるしかない、当たり前ですがこれに尽きると思います。

私はこう考えたときにじゃあどうすればいいんだろうとかなり戸惑ってしまいました。今までできる限り高い偏差値の大学に入ることを目指し、できる限り大企業に入ることを目標として生きてきたため、自分の正解を見つけるために何をすればいいのかが全く分かりませんでした。

最近そのもやもやした毎日に少しだけ、自分でやってみたいと思えることが増えてきました。それが今の私にとってはコミュニティ活動を通じて自分を少しずつ良くしていくこと、それを誰かと一緒にやることです。それはオンラインコミュニティを通じて人と関わったことがきっかけで気づくようになりました。世の中にはたくさんの人がいますが、土日に勉強会をして勉強をしようという人ばかりではないということ、そしてその幹事をして準備をしたい人というのはもっと少数なのだということに気づいたのです。

立教大学の中原教授の言葉に以下のようなものがあります。

「セルフアウェアネスとは、『自己を認識する』ということなので、概念としては難しい話ではありません。ただ実際にそれを達成するのは、ものすごく難しいことです。なぜなら、自分のことはよくわかっているようで、一番わかっていないものだからです。私たちは自分の顔ですら、鏡がなければ自分で見ることができません。同様に、自分が認識している自分とは別に、他者という鏡を通じてしか認識できない自分があり、そこにはどうしても、ズレが生じます。そのズレを補正しながら、自分を正しくとらえていくことの重要性が高まってきている、ということなのだと思います」

Learning Designより引用

中原教授がおっしゃる通り、自分のことを知るということはかなり高度な技術なのだということを認識する必要があると思います。これを理解した上で人と何かついて会話し自分との違いを知りながら自己認識を深めていく、これが自分のことを徹底的に考えるという点で一番効率的かつ大切だとここ数年の取り組みをして感じます。

あなたも自己認識を深めて人生100年時代を一緒に楽しみませんか?