「今日が残りの人生で、一番若い日」。失敗、後悔で自分を責めてしまうときのマントラ
雨ですね。
雨だと気分がうつうつとしてしまう、という方も結構いますが、私は個人的に雨音が好き。
特にお休みの日に朝から雨が降っていると、「今日は家でのんびりしなさいな」と天から言われているような気がして、なんだか嬉しくなってしまいます。
そんな今日は、特に最近の自分の心の動きを観察していて気付いたことを書き留めておきます。
みなさんは、
「今日が残りの人生で一番若い日」
"Today is the oldest you've ever been, and the youngest you'll ever be again"
「今日という日は残りの人生の最初の日」
"Today is the first day of the rest of your life"
という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
ぱっと見ると「当り前」のように感じてしまいがちなこれらの言葉。
実は、「うわっ、失敗した!」とか、「なんであの時こうしなかったんだろう…」と後悔して自分を責めそうになった時にこそ効く、最高のマントラ(おまじない)なのです。
ここ数ヶ月、自分のストレスの元凶から思い切って離れることで、めずらしく心穏やかな日々を継続的に送れていると自負していた私ですが、最近なんだか「うわー、やっちゃった」という失敗が積み重なり、久しぶりに気持ち的にもひどく落ち込んでしまう日がありました。
一度の失敗ならまだしも、積み重なったり、自分では気を付けているつもりだった事にも関わらず同じような失敗を繰り返してしまうと、なんだかそれが自分の「どうしようもない弱み」のような気がしてくる。
本当はその「どうしようもない弱み」というレッテルだって、その時の自分が勝手に判断して作り出してしまっている妄想に過ぎないのだけど、もうこうなってしまったらそんなことは一切関係なし。
その「どうしようもない弱み」を目の前に、自分のフォーカスが徐々にもうやり直せない「過去」にばかり向いていく…
負の連鎖のスタートです。
「なんであの時こうしなかったんだろう?」
「もっといいやり方があったはず」
「思えば私ってこんなこと繰り返してばかり。本当にダメ人間」
あらららら…😢
こんな心理状態になってしまった時、私は一旦、「自分を俯瞰で見る」という癖をつけるようにしています。
これが最近まで本当に出来なくて、すごく苦しんでいたことの一つ。
でも、辛抱強く練習していると、不思議と「第三者の目」で冷静に自分を見下ろしている自分に気付けます。
この日はひどく落ち込んでいたので、第三者の目で自分を見つめられる心理状態になるまで結構時間がかかってしまいました。
そんな中、何とか心を落ち着かせようと無意識に唱えていたある言葉、それが「今日が残りの人生で一番若い日」でした。
起きてしまった過去は変えられない。でも、この先の人生にフォーカスをあてて今日という日をもう一度見つめなおしてみると…きっと今経験している悔しさや痛みも、この先の経験を乗り越えていくための大切な大切な糧になる。
人生の学びに終わりはないと思っています。
もちろん、中学、高校、大学を卒業して机上での学びは減ったかもしれない。でも、実はそこからが人生の「最もリアルな学び」の始まりだったりするんですよね。
「思ったようにいかない」「なんだか失敗続き」「こんなはずじゃなかった」
学校では教えてくれないあれこれを経験するうち、なんだかうまくこなせない自分が「究極のダメ人間」のような気がしてきてしまう。
しまいには、「こんなに失敗続きなのって、もしかして世の中で自分だけだったりして」と、言いようのない不安と焦燥感に駆られてしまう。
でもそんなとき、その失敗にまず気付いて、そして認められている自分を、私はまず褒めてあげたいなって思います。
だってそこに気付けず素通りしてしまったら、一生そこから学ぶことはないんだもの。
まずは、「うわ、やっちゃった!」で、"一ホメ" ゲット。
「いま、自分はやっちゃったって思えてるな」
と、自分の感情を冷静に受け止めてみる。
深呼吸、深呼吸…
そしてその次に、「今日が残りの人生で一番若い日(=気づいた時からがスタート)」と唱えてみる。
この先、未来の自分が同じようなシチュエーションに直面したら、その時の自分は今日の自分よりも、それを乗り越える術を知っているはず。だっていまこの瞬間に、私は一つ経験できたのだから。
「もし、その時もまた乗り越えられなかったら?」
「同じような失敗を繰り返してしまったら?」
確かに不安です。
でも、その不安は「今」の自分が作り出しているもの。
そしてもし、未来の自分が似たようなシチュエーションを完璧に乗り越えられなかったとしても、今この瞬間に気付けたことで、気づけなかった自分よりもそれを乗り越える術を確実に身に着けているはず。気づけなかった自分が盾しかもっていなかったとしたら、気づけた自分は盾と剣を手に入れた。場合によっては、木の盾が、鋼の盾に変わったかもしれない。どちらにせよ、今この瞬間に気付いたことで、確実にパワーアップしているのです。
今日が残りの人生で「一番若い日」。
「自分はもう〇〇歳にもなるのに何でこんなこともできないの?」と自分で自分を責めてしまっている時にこそ、思い出してみてほしい言葉です。
確かに今まで生きてきた人生を起点に見ると、今日が自分の最高齢。
でも、これからの人生を起点に見ると、あら不思議。
私、今日が一番「若い」じゃないの!
これは、今自分が何歳であったとしても、そして失敗や後悔で自分を責めてしまうときだけに限らず、いつでも唱えられる力強いマントラだと思います。たとえそれが人生の終盤であったとしても、この視点を心のどこかに持ち続けていれば、「今日」「いま」「この瞬間」を晴れやかな気持ちで迎えられると思うのです。
Peace!
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