時は冷たい

時はとっても
冷たい

あの青春を返せといって
も顔色ひとつ変えない

時の中に落とした青春なのに
知らん顔

時の流れの中を見てみれば
わたしの青春があったはずなのは
知ってるはず

わたしにとっては宝物

でも時は流れと満ち引きを繰り返し
その宝物を深海に沈めてしまう

色も音もない世界に

でもわかる
わたしにはわかる
時の流れの奥底に沈んだ
財宝が

たぶん時にとっても
あの青春は大切だったのに違いない

一緒に過ごしていたんだから

わたしにも見せて!

時は輝きながら遠ざかっていく
西陽の向こうに