青年期

幼年時代が
かわいらしい幼虫でも
少年時代も無垢な幼虫でも

わたしは青年期は
幼虫からさらにグロテスクな
怪物に生まれ変わっていたようだった

すぐに蝶になれるわけではない
蝶どころか
別の生き物になっていたようだった

今にして思えば
憐憫という
言葉しか当てはまらないような
残酷な青年期だった…

あの美しい日々にいたなんて
グロテスクなわたしが
それが輝いていただなんて

いつ蝶になれるの？
いつ？

もうわたしは…青年期を過ぎて…