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リアルタイムはいつだって ノーフューチャーだから

絶対大丈夫だよ、なんてやさしい言葉をかけてもらっても、なぜかまったく信じられないたちだった。絶対なんかあるかよ!こっちは不安でしょうがないんだよ!なんて心でわめきちらしながら生きてきた。

でも、あの頃からすこしだけ年を重ねた今は、あの頃と同じような気持ちをまだある程度抱えながらも、まあ大丈夫じゃなくてもなんとなるし、それが結果的に“絶対大丈夫”ってことなんだよなあなんて思ったりもする。

オードリーのANNで若林さんが言っていた。

「ドラマ見てて思うけど、その先になにもないからね、リアルタイムって。未来がないから、あのときって。再就職も無理だろうと思ってたし。なんにも。ノーフューチャーでいってるから」

そうだよねと思う。いつだって語られるのは「いま思えば」で、それがいくらあとから語られることになろうとも、いまがノーフューチャーであることは揺るがないわけで。これがなんになるのか、どこに辿り着けるのか、わけもわかんないまま、やり続けるしかない。未来がないなら、つくっていく、なんて大それたことは恥ずかしくて言えるわけもなく、恥ずかしい気持ちが顔を出すのを押し込めながら、すこしでも「いま思えば」って思えるように文字にしていくしかないんだと思う。

でも、そんなノーフューチャーで歩んできた若林さんが、いい顔で番組やYouTubeをつくっているのが、いますごく励みになっている自分がいる。そんなことを同じくラジオを聴いている友達に話したら、「若林のこと若林さんって呼ぶの、リトルトゥースすぎるから!」と笑われた。

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