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人生を最期まで自分の足で歩く

私の母は62歳で亡くなりました。
ガン闘病の末、辛い日々を痛みや苦しみに耐えながら過ごし
家族に見守られながら最期に力尽きて亡くなりました。
痛みに弱い人でした。でも弱音を吐いても容赦なく痛みと苦しみに苛まれ、最期は弱々しくもその痛みと向き合い静かに戦っていました。

車椅子の生活になった母に
何がしたいか聞いた時
「自分で車を運転して出かけたい」
と言っていました。

私には当たり前に出来ることを切望していました。母の望みを叶えてあげることはできない自分に絶望感を感じました。自分には普通にできることにも辛くなりました。
本人に体力も気力もなく酸素と点滴にも繋がっていたため
助手席に乗せてドライブに連れて行くことさえ出来なかった。

身体に関わる仕事をしていて出来たことは
循環が悪くなり浮腫んで重くなってしまった脚をマッサージすることくらい。
無力でした。

今の時代、60代なんてまだまだ若く人生これから
成長したこどもたちのかわいい孫に囲まれて
幸せに送るはずだった余生を
一瞬にして駆け抜けていってしまいました。

この数年前に義理の母や叔父も闘病し亡くなり
約10年の間で私はそうやって若くして闘病して
亡くなる方を何人も見送ることになりました。

***

運動指導者として自分に出来ること。
そこから模索しました。

病には勝てないこともある。
いくら若くても、心は健康なときと変わらなくても
身体が自分で動かせないことのツラさ、
自分の身の周りのことを自分で出来ることが当たり前でなくなることのツラさ、
それは病でなくても老化でも起こること。

私が伝えることで少しでも変わってくれたら。
自分の足で歩けることの大切さを
もっと早くから気がついて
自分の身体を大切にしてくれたら。

***

日本のフィットネス人口は3%。
運動習慣がある方はかなり少ないです。
運動を習慣化することも大事だけど
その前に活動する大切さを知ってほしい。
身体の使い方を知ることで
将来が変わるならその習慣を積み重ねていってほしい。

超高齢化社会に突入した日本、高齢者と呼ばれる人はどんどん増え
今は他人事の私たちもほどなく
その仲間入りをします。

そのとき、自分の足で歩くことが当たり前でいられるように。
人の手を借りずに食事を取り、トイレに行けて
、1人でお風呂に入る。

最期の瞬間までそうあってほしい。
健康寿命と平均寿命を同じにしてほしい。
(健康寿命とは自立して元気に過ごせる時期のこと)

冗談でなく本気で私は
高齢者の方に
大往生して欲しいと言います。
高齢者の方ほどその意味をしっかり受け取ってくれます。

現在男性は健康寿命およそ71歳 平均寿命およそ80歳
女性は健康寿命およそ74歳 平均寿命およそ87歳
その差おおよそ男性は9歳、女性は13歳

その間誰かの手を借りながら生活を送ることになる。

誰かの手を借りながら歩く。
誰かの手を借りながら食事をする。
誰かの手を借りながらトイレに行く。

お風呂に至っては
誰かの手を借りることができるときだけお風呂に入る。

当たり前の生活が当たり前に出来なくなるその前に
今できることを少しずつ変えていってほしい。

私の切なる願いです。


これを読んだ誰かの心に響きますように。
あなただけでなく
あなたの周りにいる人にも
それが届くことを伝えていけたらと思って
#うんどうの始め方 綴っています。

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