【微笑みエッセイ 生徒たちに問いづくりを体験してもらおうと思ったら】
さ、授業に行こうかな。準備をすべくカバンの中を見るとそこには…
突然ですが、皆さんにとっての宝物はなんですか?
自分が今まで出会った宝物の中で最もプライスレスなもの、それは「問いづくり」。
問いづくりのスキルを得たことで、人生や生き方を豊かにできたなっていう実感があります。
なかなかに深いんですよ、問いづくり。マリアナ海溝よりも、インド哲学よりも。
マリアナ海溝?
…底が深いってことです。
インド哲学??
…はい、奥が深いってことです。
問いづくりって、単なる質問でしょ。そんなの毎日やってるじゃん。という方、然に非ずです。問い方ひとつで相手から返ってくる答えが全然違う。
具体的な答えを得たい時ほど、具体的な問いを発する必要があるわけです。そう、それはあたかも一言間違えただけでボタンの掛け違えが始まり、些細なすれ違いが結局大きな亀裂となり、結局別れることになるリア充のように。
…そんなすれ違いを起こさないようにするためにも、正しく問いかけることって大事だよって言いたいんですけど伝わりましたでしょうか。
例えばですね、
「なんで遅れたの?」と理由を問うても、返ってくる答えは言い訳か謝罪です。
でも
「何時に寝たの?」「何時に起きたの?」「寝る前に何をしていたの?」「渋滞していたの?」「朝ごはんゆっくり食べたの?」と事実を問うた方が、遅れた明確な理由が返ってくるわけです。
「なぜ」と問うていないのに
「なぜ」の答えが手に入るわけです。
嗚呼、なんて素晴らしい問いの力。生まれ変わったら問いになりたい。
いずれにせよ、そんな素敵な問いづくりのスキルを、生徒たちに伝授しない手はない。
8月に「ハテナソンカード」という問いづくりを容易にしてくれるツールを手に入れたワタクシ。今日はハテナソンカードを使って授業をしようと思っていたわけです。
前の日から、生徒たちが楽しそうに問いづくりをしてくれることを夢想しながら学校に向かうワタクシ。
もう心の中は
「これ楽しい」
「なるほど、こうやって問いって作ればいいんだ」
「こんなカード持っているなんて、さすが先生」
「先生またやりたいで〜す」
っていう僕へのポジティブなフィードバックの嵐。
夢想がすぎて通勤中に車に轢かれそうになったのは、ここだけの話。
無双とは程遠いワタクシ。
さ、授業に行こうかな。
ハテナソンカードを鞄から取り出そうとするワタクシ。
…カード忘れた。
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