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【連載】ずうずうしい日記 vol.5アイデアとカメレオン

《前回までのあらすじ》
綱渡り状態になりながらも、YO KAN KAをリリースさせたことで、プロジェクトマネージャーとは何なのかを学んだ新人プロマネ津田。次なるお題は企画…⁉


《前回記事はこちら》

こんにちは、津田ひかるです!
先日竣工写真の撮影に立ち会ったので、ずうずうしくこのタイトル写真を撮ってもらっちゃいました。

なんとカメラマンさんもずうずうしい日記を読んでくださっているという…うれしはずかし、今回も気合入れて書いちゃいまーす!

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企画をするということ

スマイルズで扱う案件のほとんどは、プロジェクトの頭からお尻まで、つまり実際に世に出るまでを並走して行っていますが、わたしたちの仕事の大きな割合を占めるのが、企画です。ジャンルや展開は多種多様。やったことあるない関係なく、いろんな企画を行っています。

少なくとも今現在、スマイルズに"プランナー"や"コピーライター"という職種はありません。アンケートや市場調査で導き出された定量的なデータではなく、自分自身の偏愛や不平不満こそが共感を呼ぶ、という考え方(「N=1」と呼んでいます)に基づき、チーム全員で企画します。

ちなみに、わたしは最近の2週間で業態や企業タグライン案など、ざっと数えて計6つのブレストに参加していました。企画祭りだ!わっしょい!

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スマイルズの企画の流れ

まずはアイデア出し。
メンバー全員でアイデアを持ち寄り、大風呂敷を広げます。この段階でのアイデアは、質より量。例えば業態企画なら、ひとり10案以上を目安に持ち寄ります。ひとつずつ読み上げていくうちに、その場で新しいアイデアが生まれたり、ブラシュアップされたりしていくことも多くあります。

一通りブレストを行うと、投票で絞りこみ。気に入ったアイデアに付箋で投票します。N=1も大事な基準として、一票でもついたものは候補として残します。

その後リバイズを繰り返しながら企画書に書き起こし、提案をしたり社内で揉んだりを経て実行フェーズへと移行します。

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ミッション:自分以外のだれかに憑依せよ

「N=1」を大切にできていたとしても、ただ「わたし自身」のN=1を表明し続けているだけでは、自分自身の属性に当てはまるターゲティングをしている案件しか企画できないということになってしまいます。例えばわたしだったら、20代女子を対象にした案件しか担当できない。
スマイルズで扱う案件は実に多種多様。ジャンルも手法ももちろんターゲットも、バラバラです。そんななか対応していくためには、自分とは違うひとに憑依し、そのひとの「N=1」すらも表明していくしかありません。

わたしは企画力を鍛えるため、自分以外の誰かに憑依することを意識して、アイデア出しができるようにトレーニングを開始しました。わたしが意識していることは以下の3つです。


1.あけっぴろげの自己開示

まずは、とにかく自己開示。わたしはシンガーソングライターのごとく自分自身を、その経験すべてをネタにしてやる!と本気で思っています。さらにはわたしと関わっ(てしまっ)たひとは全員、わたしのN=1にさせてもらうぜ!とも思っています。

24時間365日なにかをしてもしなくても、全部なにかのきっかけ・アイデアの種にします。親子の喧嘩も、昨日の寄り道も、マッチングアプリでの会話も、なにもかも社内ではあけっぴろげ。全部が観察対象であり、大事なネタです。


2.すぐ乗っかる

最近は特に、ミーハーとして開き直っています。
過去の自分を振り返ったとき、ニワカだからと遠慮したり、なんとなく流行りものに乗っかるのを恥ずかしがったりするのってめちゃくちゃ損してたなぁと後悔していて。それからは無邪気なフリしてどんどん乗っかるようにしています。「え~わたしもやってみたいなにそれ~!」てな感じでフッ軽ぶりっ子。笑 友達や家族の趣味をどんどん取り込んでいくのもたのしくておススメです。

わたしは自粛期間中、麻雀を始めました。雀卓や牌など一式買い込み、毎週末のように家族で麻雀大会。時間があっという間に溶けていく感覚や、駆け引きの空気感(ほろ酔いだとさらにいい感じに盛り上がる)はなんとなくわかるようになりました。
ちなみにクリエイティブチームではときどきオンライン麻雀大会が開催されます。お正月の新春大会では、ヨシダさんの息子さん(小学生)に参加者全員全く歯が立たない状況でした…悔しい。

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3.インスタネタ帳

どんなにくだらなくても、気になったことはすぐに記録します、というか写真を撮ります。ビジュアルで残しておくと、その時の状況をすぐに思い出せるので。

そうやって集めた写真やスクリーンショットを、非公開のインスタアカウントに投稿としてストックしています。野崎さんからのアドバイスで始めたのですが、写真だけでなく、一言でもいいからそのときの発見を言語化することも学びになる。いつどんなクライアントでプロジェクトが進んでいくかわからないので、情報は広く浅く。これがアイデア出しのとき、ネタ帳として役立ったりします。

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カメレオンになる

わたしは就活時からもともと「企画職に就きたい、それ以外は条件なし!」と思っていました。だからアイデア出しから企画までのフェーズは特に、大変だけど純粋に心から楽しい。得意です!任せて!と言えるくらいにもっともっと尖らせていきたいと思っています。そのためには日常のなかにもアンテナみたいな、視点みたいな、そういうものを持ち続けることが必要だと痛感しています。

先ほど「シンガーソングライターのごとく自分自身を、その経験すべてをネタにしてやる!」と言いましたが、日常とプライベートがゆるく繋がってくような、そんな感覚を持っていたい。

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時には、嫌いだと思うことやひとだって、企画にできちゃうと思うんですよね。嫌いだということは、自分とは違う、理解できない部分があるということ。じゃあそれはなぜか、それを好きなひとはどんな行動パターンなのか、とにかく観察しているうち、気づくことがあります。それをきっかけに企画ができたら嫌いなものや嫌な思い出すらアイデアに昇華し、商品になり、仕事になる。しかも観察しているうちに納得や共感、愛着が出てきて、そんなに嫌じゃなくなってたりして。それって最高!気持ちいい!こりゃ、どんな経験だって仕事にしてやらない手はない~!と思っています。

この調子で、まだまだこれからわたしはいろんなひとに憑依し、たくさんのN=1を獲得していきます。いつか俳優さん越えのカメレオンクリエイターに!なっちゃうぞっ


今日の学び

麻雀は、対面がやっぱり楽しい。


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▼クリエイティブチームのお仕事について

▼この記事を書いた人

横

津田ひかる(つだ・ひかる)|プロジェクトマネージャー
1996年、兵庫県生まれ、パキスタン・ベトナム育ちの一人っ子。慶應義塾大学環境情報学部で社会学・コミュニケーションデザインを学び、卒業。2019年株式会社スープストックトーキョーに新卒入社し、アトレ恵比寿店での経験を経て2020年クリエイティブ本部へ異動。現在はプロジェクトマネージャーとして、主に外部案件のプロデュースやコンサル、企画を担当。

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