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実家のように居られる場所

スマイルリングホームのお話

皆さまこんにちは😃NPO法人スマイルリングの物語を毎日更新しています。児童養護施設や少年院出身の青年達の自立サポートを行う団体です✨


 大人になっても、疲れたら帰る場所があるのはとても有り難いことだ。

 そんな場所が“ある”と思うだけで、なんとなく安心して毎日を送っていくことが出来るのだから不思議だ。


 スマイルリングにもそんな家がある。私達が『スマイルリングホーム』と呼んでいる家だ🏠✨

 私がこのスマイルリングホームへ通い出した頃、正直言って、“怖くて一人では居られないや💦”と思っていた。何となく暗くて“シーン”としていて、家が生きている感じがしなかったからだ。     


 このホームは、原則18歳で社会に出た児童養護施設出身の青年達が、“何らかの事情”で社会生活が困難になった時に、一時的にここで自立に向けて生活をする場所で、代表の堀ちゃんが『どうしても必要だ』と“言い張って”準備されたものらしい。


 私が初めてこのホームへ来たのは、文字通りの“無一文”の青年が札幌からたどり着いたときで、『大体、これが定番です』という堀ちゃんの言葉にビックリしたものだ。(もう、大体何が起こっても大して驚かないが😅)

 (これは女手が必要だ)と勝手に決めて、それからホームへせっせと通いだしたのだが、私がその時に決めていたのは”ふたつ”の事。

 一つは、『ご飯を食べさせよう』と思ったこと。そしてもう一つが『この家を生き返らせよう』と思ったこと。

 よく、家は”生きている”などと言われる。

 大切に住む人が居なくなると“死ぬ、朽ちる”と聞いたことがあり、事実そうなのだろう。

 このホームにも、かつて優しい皆んなのお母さんのような方が住んでいたそうだが、とても残念な事に癌で亡くなってしまったのだ。

 とても几帳面で綺麗好きの堀ちゃんは、汚したい放題に部屋を汚す青年達と格闘しながら、いつホームに行っても汗だくで掃除をしていた。

 朝早くから仕事をし終えた後、ひっきりなしに入る青年達の相談を受け、ほぼ一人でこのホームの管理もしていた堀ちゃんのことを、本当に偉いな、凄いな、と思いながら、私は私で自分の出来ることをしようと決めた。

 殺風景で無機質な雰囲気の家に通い続け、自分で描いた絵を飾ったりしながら…。

 すると本当に少しずつ・・・。

 物凄く面白い引き出しを沢山持っている堀ちゃんと話していると、いつの間にか毎回大爆笑になる。

 私達がその家の中で心から笑っていると、何故だか家の中がそのたびに明るくなっていくような気がした。

 私達大人が明るく楽しい雰囲気だと、青年達も居心地が良いのではなかろうか。

 スマイルリングホームに来る仲間なども一人二人と増え、笑い声も増えていき、今ではすっかり私達の安心して居られるホームになった。


 スマイルリングホームは、私達にとって、本当に大事な”私達”の家だ。

 ここで青年と一緒に過ごしたり、話に耳を傾けたりしていると、なんとも言えない場の空気が生まれたりする。


 そんなこの家から、もっともっと沢山の物語が生まれていくのが楽しみだ。


スマイルリングで紡ぎ出される物語を毎日更新しています😁
NPO法人スマイルリング 
理事 ののむらちあき😊

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