デザイナー目線で見る決算説明資料 #17 (ツクルバ/Link-U/伊藤忠アドバンス・ロジスティクス)
より良い投資家コミュニケーションの設計を目指す「IRデザイナー」が、ビジュアル・ワーディング・内容、3つの観点で気になった決算説明資料を毎週紹介していきます!
今回は、2020年9月14日〜9月18日に開示された決算説明資料を紹介します!
株式会社ツクルバ(証券コード:2978)
ツクルバの決算説明資料は、ブルーグレーの色合いと、メリハリのある文字サイズでまとまっていて、とても見やすいですよね!
売上高と売上総利益のグラフは、Qごとにちょっとだけ棒を重ねて表示していました。重ねることで、グラフ全体が横に広がらずコンパクトに表示できますし、Qごとのまとまり感も出ます。
表示する2つのグラフのうちどちらか1つがかならずもう1つのグラフの値より小さくなる場合のみ(今回の売上高/売上総利益の関係のような場合ですね)使える表現ですが、とても参考になりました!いつか使ってみたい表現です。
資料最後には、Q&Aのページが用意されていました。よく聞かれる質問をあらかじめ記載しておいたものと思われます。
投資家からよく聞かれる質問についての回答は、実は資料内のどこかに何らかの手段で記載してあったりすると思うのですが、ページ数の多い資料だとどうしても回答となるものが目に入らないときもあると思います。そんなときのために、このようにQ&A方式で書いてあると非常に回答にたどり着きやすいですよね!
こちらも真似したい1ページです!
https://ssl4.eir-parts.net/doc/2978/tdnet/1883006/00.pdf
株式会社Link-U (証券コード:4446)
Link-Uの決算説明資料は、前回の決算説明資料でも注目していたのですが、まるでWebページのようなページ右部のメニューが目新しい資料です。
でも、見比べてみると、メニューの表示方法は前回とちょっと変わっているんですね!前回のほうがメニュー部とメインコンテンツ部で階層感があってダイナミックだったので、それよりはナチュラルな表現になっています。
表紙も前回と変わっていますね!表紙は毎回同じな資料が多いですが、Qごと変えているのかなと思い過去の資料も見てみましたが、1Q〜3Qは同じデザインの表紙でした。今回はイメチェンかな?これからもウォッチしていきたいと思います!👀
https://www.link-u.co.jp/irdata/library/resluts/Financial_Results_2020-4Q.pdf
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人 (証券コード:3493)
伊藤忠アドバンス・ロジスティクス投資法人の資料です。
す・・・すごい江戸感のある、インパクト抜群の表紙です!笑
中ページも、江戸っぽい和風のあしらいがたくさん使われています。これは一度見たら忘れない、他にないビジュアルです。
最初は、ただ目を引くためにやっているのかな?と思ったのですが、表紙をよく見てみると、荷物を運ぶ江戸っぽい人々の奥には近代的な物流倉庫のような建物が。物流施設特化型リートを扱っている企業なので、昔から今までずっと必要とされている物流をこのような絵で表現したのではないか、という考えに至りました。
ただ奇をてらうのではなく、意味を持った形で目を引く表現をする。それこそデザインだなと思いました!
(しかも、何気なく過去の資料を見てみたら、四半期ごとに絵が変わっています・・・!す、すごすぎる・・・!)
https://www.ial-reit.com/file/ir_library_term-a5e37cbd89decff32a58e3c5b9a76b38ab7781cc.pdf
今週の紹介は以上です!
伊藤忠アドバンス・ロジスティクスの表紙がすごすぎて、現在私は大興奮しています。😍 笑
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