人生後半のシミュレーションを
漠然とした将来
思えばもっと若い頃、よく明るい未来のことを考えていました。
50歳を過ぎる頃にもなると、身体の衰えと戦いながら今を生きることに加え、あまり明るくない将来のことを想像するようになりました。
このままどんどん老化していくのだろうな~
という不安が常につきまとい、あまり自分の明るい将来に思いを巡らせるなんてことはなくて。
介護が必要になったら、さっさと施設に入らなくちゃ。
と、ただ漠然と思っていました。
具体的な将来を考える
認知症の母と接する中で、自分も将来介護が必要になるということがほぼ見えてきました。
ただ「介護が必要になったら、施設に入ろう」と漠然と思っていた私ですが、もっと具体的に考える時期に入ってきたと実感しています。
年を取ればだれでも衰えます。
目が見えにくくなったり、耳が聞こえにくくなったりすることでしょう。
また、病気やケガで障害がのこることもあります。
そんな中で、
どうしたら最期を迎えるまで自分らしい生き方を選択できるのか
と、具体的にイメージすることが大切だと考えるようになりました。
具体的な将来とは
人は何歳まで生きるのか、分かりません。
人生100年時代と言われている中、私もあと50年近く生きる可能性もあります。
これから介護が必要となることを見据え、シミュレーションすることは大切なことです。
人生の後半戦をどう生きるのか。
最期まで自分らしい人生を送るためにはどんな支援が必要か。
ただただ介護を受けたいというだけではなく、
どんな介護サービスを受けたいのか。
与えられるサービスではなく、私に合ったサービスを選択する。
そんな将来を想像する必要があると思います。
介護を受ける側の意識を変える
どんな介護サービスを望むのか。
介護を受ける側が選ぶといった意識を変えることで、介護を提供する側の意識やサービス内容も変わってくると考えています。
もっと多くの利用者目線のサービスが生まれることでしょう。
どう暮らすか、どんな暮らしがしたいのか、細かい希望をかなえていく。
『選べる介護サービス』。
これからの介護サービスの在り方だと思っています。
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