【3分で読める】Weekly ASEAN Tech News【18年12月第2週】
こんにちは、三上蒼太(@sota_mikami)です。
東南アジアのスタートアップ情報を日々チェックしています。
先週(2018年12月9日~12月15日)に報道された、注目すべきASEAN Tech Newsをピックアップします。
本記事では、8個のニュースをピックアップしました。
◯Grabが7つ目のR&Dセンターをマレーシアに開設
◯マレーシアの食料品価格比較アプリ「Hargapedia」がシリーズAで資金調達
◯ベトナムのSaaSプラットフォーム「Base」がUS$1.3Mの資金調達
◯ベトナムの旅行スタートアップ「triip」が暗号通貨での支払い対応
◯インドネシアの巨人tokopediaがシリーズGでUS$1.1M調達
◯ベトナムのユニコーンVNGの元共同創業者さんが配車サービス「Be」を始動
◯ヤマハがGrabへUS$150Mの投資
◯Gojekが遂にタイ進出!「GET」をローンチ
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Grabが7つ目のR&Dセンターをマレーシアに開設
配車アプリを含む複数サービスを展開するGrabが、マレーシアにR&Dセンターを設置しました。
本記事のポイントは以下
・マレーシアはGrabが生まれた都市(現在はHQをシンガポールに)であり、古巣に帰還
・Grabのエンジニア数は2017年末から1年で2倍に
・2019年はさらに1000人のエンジニアを雇用予定
・KLのR&Dセンターは1年で100人雇用予定
マレーシアの食料品価格比較アプリ「Hargapedia」がシリーズAで資金調達
たしかに飛行機やホテルの価格比較はあっても、食品の比較というのはASEANならではかもしれません。
Hargapediaアプリの詳細と本記事の要約は以下
・低所得者、中所得者層にとって、食料品の節約は相当なものになる
・6,000を超える小売業者での比較が可能
・オンラインとオフラインの両方の食品で比較が可能
・iOSとAndroidで25万DL以上
・広告によるマネタイズ→将来はデータ分析によるリターゲティングやSaaSへの展開を構想
・調達したお金でインドネシアとシンガポールに拡大予定
ベトナムのSaaSプラットフォーム「Base」がUS$1.3Mの資金調達
サイボウズのkintoneやsalesforceのようなサービスを提供するBase社。
本記事のポイントは以下
・BaseはHR支援と生産性向上のための20以上のサービスを提供している
・これはベトナムB2Bスタートアップで最大の調達額
・調達資金は他国展開のための採用にかける
ベトナムの旅行スタートアップ「triip」が暗号通貨での支払い対応
2013年創業で、Airbnbエクスペリエンスのような「現地人によるツアー」のマーケットプレイスを展開するtriip。
この夏、ブロックチェーン技術の導入に関してICOを行うことを発表するなどでも話題を集めました。
詳しくはこちらの記事を参照。
本記事のポイントは以下
・triipは18年7月、シェアエコネットワークにブロックチェーン技術を導入
・今回、ETHとTOMOでの支払いが可能に
・現在はインドネシアでのユーザー拡大に動いている
・期待の高まるICO時期は2019年1月(参考:ICO用LP)
インドネシアの巨人tokopediaがシリーズGでUS$1.1M調達
インドネシア最大のEC(B2C, C2C)であるtokopediaが資金調達。
本記事のポイントは以下
・本ラウンドではソフトバンクビジョンファンドとアリババが参加
・tokopediaは引き続きインドネシア市場に注力
・この資金で、より多くの中小企業や個人ベンダーを巻き込むための機能や技術の開発を進める
・インドネシアのIaaS(Infrastructure as a Service)を目指す
ベトナムのユニコーンVNGの元共同創業者さんが配車サービス「Be」を始動
ベトナムのモビリティ市場がまた荒れそうです。
本記事のポイントは以下
・ベトナム版LINEであるZaloなど複数サービスを展開するユニコーンVNGの共同創業者さんが始めた会社「Be」
・大手銀行であるVP Bankとパートナーシップを構築済
・BeCarとBeBikeを12/17にローンチ
・GrabとGO-VIET、Nowなど複数の配車サービスに挑戦状的を叩きつけるような参入
・将来的にはフードデリバリーやマイクロファイナンスなども提供予定
・完全に後発で、ユニコーンに立ち向かう形
すごい。
ちなみに現在の、ベトナムにおける配車アプリのラインナップは以下
・Grab
・GO-VIET(go-jek)
・VATO
・Aber
・ZaloTaxi(VNG)
・FastGo
・Now(foody)
・Be←New!
シリアルアントレプレナーとしてどう戦っていくのか、見ものです。
ヤマハがGrabへUS$150Mの投資
ヤマハモーターがGrabに投資を実行。
本記事のポイントは以下
・ヤマハのバイクに関する技術とノウハウを活用し、運転手の抱える様々な課題解決を目指す
・「次世代」モビリティサービスの開発を目指す
・Grabはヤマハの社会的インセンティブを獲得
Gojekが遂にタイ進出!「GET」をローンチ
Gojek、ようやくタイでのサービス公開!!
6月に進出発表して以降、関係者調整で時間がかかったもよう。
現地では「Get」というブランドで展開。
まずはバイク配車と、フードデリバリーを提供。
ドライバー向けアプリは先月から公開されていて、すでに1,000人以上確保済みとのこと。
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