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鈴木保奈美さんの番組で吉本ばななさんを観て『Moonlight Shadow』を思い出した

鈴木保奈美さんが本についてあれこれする番組を観ていたら、吉本ばななさんのお名前が出てきた。久しぶりだな。最近フィクションやエッセイを読んでいないから。

一番印象深い作品はやっぱり『Moonlight Shadow』かな。吉本さんのデビュー作で、大学の卒業制作。この方は高名な方を家族にもつ、特殊な環境に育っている人だから、どの作品でも登場人物がエキセントリックだった。物語の舞台は普通の世界っぽいのに、超非現実な話。流行っていたからひととおりは読んでいたな。

この作品を印象深いものにしたのは、何かに同名の楽曲にインスパイアされたと書かれていたから。あとがきだったかな?

その曲というのがイギリスのミュージシャン、マイク オールドフィールドさんという方が書いたものなんだけど

吉本さんは私にとってはやっぱり現実離れをした方だから、登場人物のキャラ設定だけでなく音楽の趣味も合わないのですよ。世代も違うから知らないこともいっぱいで。

確かに;設定が似てる。というか、しっかり聴くとひどい歌詞。1983年リリースだからなのかな。漫画の『バナナフィッシュ』みたいな世界。怖い。吉本さんの小説の登場人物は撃たれはしてないけど、若くして突然亡くなっていたと思う。悲しみとかとのお別れのお話。

びっくりしたのは、この小説が映画になってたこと。知らなかった。小松菜奈さんと宮沢氷魚さんが主演らしい。吉本ばななさんの世界はパッと考えるより映像化が難しい気がするけどおもしろいのかな。こういう話題になりそうな方ではなく、演技しかしていない役者さんをキャスティングした方が良い作品になりそうだけど。大きなお世話。

アマプラで無料だった。

レビューのなかに原作を読んでいる方のものがあって、どうやらひどそう。余計なところを変えてるっぽい。映画やドラマを作る時になぜオリジナルの設定を変えるんだろう。こういうキャラ設定やストーリーの方がウケますよ、ということなんだろうけど、だったら監督自ら物語を作ればいいのに。人の作品のおいしいところだけ使わないでさ。といつも思ってる。

本はまだ実家にあったはず。年末に再読してから駄作らしき本作を観てみようかな。

最後にひとつ、マイク オールドフィールドさんがエクソシストのメインテーマを作った人だったのは知らなかった。ホラーは苦手。ロンドンオリンピックの開会式にも出演していたんだね。

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