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50代からの登録養成課程 配属ガチャと嘆くよりも主体的な異動を目指したい

 私は25年以上転職をせず、1つの会社で勤務をしていました。50歳目前にキャリア自律をと言われ、中小企業診断士を目指すことを決意し、1次試験に合格後、リカレント教育の環境を使いながら診断士としてのスキルを身に着けるべく、登録養成課程に通うようになりました。
 これまでの資格取得に向けた準備期間中も本業での業務を続けていくにあたり、社内でも通常の人事異動の他にも自ら手を挙げて異動をするような制度はありましたが、周囲にも迷惑をかけるのでは、、、というお人好しな考えでこれまではそのような制度も利用していませんでした。
 しかしながら、50歳を超えて定年までの到達点がわりと近く感じたいまだからこそ、「今の仕事は定年後や診断士としての仕事に役立つのか?」という視点で今の仕事や会社グループ内の別の仕事を見ているともう少し、職場環境をはじめ、業務内容を変更したほうが将来の独立に役立つスキルが得られるのではないかと思うようになりました。
 今回は中高年向けではありませんが、東洋経済オンラインで『「配属ガチャ」を嘆く人と異動できる人の決定的差』という記事が掲載されていましたので、今回は配属ガチャと異動について書き留めます。

一度きりの人生、ゴールが近い中高年だからこそ

 だれしも就職をした際には「〇〇の仕事がしたい」という夢があったと思います。私にもありましたが、50歳を超えると、「かなえられたこと」もあれば、「かなえられなかったこと」もあります。
 そのうえで、今の異動先で毎年のルーティンをしていくなかでの小さな改善をしていくことではなく、「将来、中小企業診断士の資格を活かすためにも、異動をして〇〇の仕事を通じてスキル・ノウハウを獲得したい」と思うこともあります。

 冒頭に紹介した記事では、今の仕事をしっかりとやって、周囲に認められてチャンスを掴むという王道の記載もありますが、自分では経験のない社内異動を待つのではなく、プロアクティブな活動で新しい異動先にたどり着きたいと思い始めています。

 起点がどちらであれ、必要になってくるのは冒頭の記事にもあったとおり、まずは個々人の「信念」であることは理解できます。
 50代の積極的な異動には、この信念に加え、「自分なりの目的意識」が必要と思います。他の人にはない、自分だけのこの仕事に携わりたいと思う「強い意志」を伝える必要があり、採用の決定権者も「ぜひ、一緒に働いて(たとえ、同床異夢でも)事業を成長させていこう」と思うのではと考えています。
 会社によってなのでしょうが、管理欲の強い上司から見ると、個人的に強い信念をもって自分の仕事に取り組むことを良くないと思われることもあります。信念が強すぎると、上司にたてついていると思われる場面も多々でてくる場合もあります。その際に、あいつは「がんこ」とか、「頼みづらい」と思われるリスクもあり、昇進や昇格から遠ざかる人もいます。それでも、若くない今だからこそ、頼まれた仕事を果たすことによる承認よりも、自分が将来を見据えて実施してみたい仕事に就いて、失敗をしてでも何かを得られる環境を追い求めたいと思う気持ちが強くなっています。

 会社によるかもしれませんが、若い人が「配属ガチャ」とあきらめて、転職をする人も多いですが、「配属ガチャ」は最初からあきらめるのではなく、まずはそこで業務をこなしながら、「ここで得られることはない」と真に思えたタイミングでせっかく入った会社ですので、「会社内やグループ会社ないでの異動」を考え、それでもだめなら「転職」という順番が良いのかなと思います。
 これは50代にもいえることで、いきなり転職を前提にするのではなく、まずは社内の公募やフリーエージェント制などを活用したほうが、環境の変化も少なく、よりストレスが軽減されたなかで環境を変えていくことが良い人も多いのではと思っています。

 どんなに有名な企業であったり、給与が満足のいくものであっても、雇われて与えられた職場だけで社会人人生を終えるのではなく、自ら環境を変えて開拓をしていくという経験はその後の人生に良い影響を与えると私は思います。定年後に放牧されることを見据えて、これまでと違う、自ら飛び込んで職場で人間関係を構築し、業務を習得していくという経験を一度しておくことは良いのではと思います。

 最後までご覧くださりありがとうございました。


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