「証券会社の社員は、どんな投資をしている?」を解き明かす!〜中堅社員編〜
こんにちは。
SMBC日興証券note編集部です。
昨年から注目を集めている新しいNISA制度が、2024年1月よりついにスタートしました。
NISA(少額投資非課税制度)が意味する通り、少額から始められるうえに、得られた利益が非課税になる制度ということで、投資に興味が湧いてきたという方も多いと思います。
そんな中、「証券会社で働くみなさんは、どんな投資をしているの?」という質問をいただく機会も出てきました。
そこで今回は、“証券会社社員のリアルな資産運用”をテーマにインタビューを敢行!
若手からベテラン社員まで、それぞれの運用方法や投資との向き合い方を聞いてみました。
「長く続けやすい」から始めた堅実なスタイル
―企画第1弾ということで、中山さん、よろしくお願いします!
早速ですが、現在はどのような投資をされていますか?
中山:よろしくお願いします!私は入社してから主に従業員持株会の制度を利用していたのですが、4年ほど前からNISAで投資信託の積み立ても始めました。
ちょうどお客さまから積み立てに関するお問い合わせが増えてきた時期で、ご提案する前にいろいろと勉強をしていたところ、この運用スタイルの魅力に気づいたのがきっかけです。
― なるほど。具体的にどういった点に魅力を感じましたか?
中山:やはりコツコツ投資ができる、という点ですね。
投資のタイミングを見計らって短期で運用するよりも、世界経済の成長を見越して、徐々に運用できる点が自分には合っていました。
― たしかに、コツコツ投資できるのは「積み立て」の大きなメリットですよね。
中山:そうですね。短期的に大きなリターンは見込めませんが(笑)。
あとは投資信託の積み立てだと当社では申込手数料が原則かからないですし、少額からでも運用できるので、投資を始める時の心理的なハードルも低いですよね。
2024年からはNISA制度の年間非課税枠が大幅に広がったので、現在はさらにいろんな銘柄をリサーチしているところです。
長期目線で「米国経済の成長」に注目
― 中山さんは、どんなふうに投資銘柄を選んでいるんですか?
中山:長期的な視点を意識しており、そうなるとやはり個人的には今後も米国経済の成長に期待できると考えていて。米国株が多く含まれている投資信託の銘柄を選んでいます。
長期を見据えた投資信託を軸としているので、時間とリスクの分散は今でもできていると思いますが、今後は引き続き米国株関連の投資信託をメインに据えながらも、さらに銘柄も分散させていく予定です。
― 米国経済は、株式市場でも常に注目されていますよね。
いつも情報収集はどうしていますか?
中山:基本的なところですが、毎朝の経済ニュースのチェック、あとは当社が発行している各種レポートが主な情報源です。
たくさんある中でも、私の場合は特に“バロンズ・ダイジェスト”を中心に読んでいますね。最新の米国株の動向とか銘柄についても幅広くインプットできるので、自分の投資スタイルに合っていて愛読しています。
― ここまでの中山さんの話を伺っていると、「長期・分散・米国」がキーワードになりそうですね。
中山:そうですね、長い目線で成長を見込めること、時間を分散させてリスクを適度にコントロールすること。
この2つは、特に大切にしている資産運用の考え方で。
米国株は最高値を更新し続けていますし、長期的に見てまだまだ米国経済が強いなと考えているので、米国株の割合が多い投資信託を積み立てるスタイルは、今後も続けていきたいですね。
「少額でOK」若い世代にこそ知ってほしい
― ちなみに、長期運用をした先の中山さんなりの「目標」って何かあるんですか?
中山: お客さまや自分のまわりで投資をされている方々は、結婚とか子育てとか、みなさんそれぞれのライフステージにあわせた目標を持っていらっしゃる方が多いですが、実は私の場合、明確な目標は特になくて(笑)。
― 必ずしも誰もがはっきりとした目標があるわけじゃないですもんね(笑)。
中山:そうですね(笑)。ただ、日本でも世界でも急速なインフレで物価が上がり続ける中で、ただ預金をしているのはもったいないと思ったことが、投資を始める大きなきっかけになったんです。
預金をするってもちろん大切なことです。でも、今年から始まった新しいNISAの非課税枠など、活用できるものはしっかり活用しながら、将来のために備えておきたいなと思っています。
― 今回の企画は、特に投資初心者の方のお役に立てたらと思っていて。最後に、中山さんから読者のみなさんに一言メッセージをお願いします!
中山:投資を始めるにあたって「少額でもOK!」ということはお伝えしたいです。特に若い世代の方々には、できる範囲で今のうちから少しずつ始めることで、これから先の長い「時間」を味方につけてほしいですね。
「長期でコツコツ」という私の資産運用が、読者のみなさんの参考になったらうれしいなと思います!
(第2回に続く)
第2回では、今回の企画で最年少・若手社員へのインタビューを公開。
ぜひ次回もご覧ください!